午後6時過ぎ、携帯に熱海駅前老舗旅館の火災のニュースが飛び込んできた。
火元はホテルの従業員寮だと知ったのは、午後7時に近かった。今日は
東京駅構内でUGデザインの野呂裕司氏と、熱海のさる文化施設向けの
企画ものの冊子の見積もりと、日本映画・TVストーリーデザイン大賞に関連する、
名刺デザインと版下代金の支払いを兼ねて上京した。打ち合わせの後、上野に出る。
お馴染み「昇龍」のビッグ餃子を昼飯にし、上野東急にて、
イーストウッド監督、デカプリオ主演の話題作（フーバー）を鑑賞する。
映画お見終えて表に出てきたところで愚妻から火災の知らせだった。
火元のホテルは明治の文豪尾崎紅葉縁の地。つまり、金色夜叉である。
現在、小生が推進している案件の一つが、
日本映画・TVストーリーデザイン大賞。この企画のテーマは、
平成の金色夜叉であり脱金色夜叉である。尾崎紅葉不朽の名作誕生から100年、
新生熱海に相応しい、映画やTV、小説やライトノベル、漫画やアニメ、携帯用アプリ、
ソーシャルゲームを創作する上で不可欠な、
あらすじコンテンツリー（ストーリーデザイン）を全国募集する。現在、
高知県では携帯向けスーシャルゲーム開発支援に力を注いでおり、
携帯用ゲームを20億円産業に育てようと計画している。その第一弾として、
小悪魔の条件を配信した。熱海市が支援を決めた、
日本映画・TVストーリーデザイン大賞も上記を含めたジャンルの基となる
”あらすじコンテンツリー”（企画書、登場人物、あらすじ）をネットを通して
原稿用紙10枚程度で募集する。応募作品はPDF入稿に統一し、応募作の中から
金賞1作、銀賞各2作、銅賞3作に賞金が用意されている。その他、
応募者の特典等についても現在検討中なのだが、その本家本元、
尾崎紅葉の筆塚を祀ってある老舗ホテルの従業員寮から出火しただから、
間接的とはいえ何かの縁を感じないわけにはいかない。ただ、
消火作業に当たっていた消防署員が軽い怪我を負っただけで、30人の従業員や
宿泊客120名が無事避難し無傷だったことは不幸中の幸いであり、
熱海消防署、熱海消防団の必至の防火作業の賜物だと、評価したい。さて、
齊藤市長の施政方針、二日目の今日は、
新生（リニューアル）熱海、〇生まれ変わる熱海市について。から始める。
ーこれからの3年間で熱海は大きく生まれ変わろうとしています。
現在の市庁舎は昭和28年に建築されたものです。また、
JR熱海駅の駅舎の開業は大正14年です。これらの建物が、
平成26、27年度にかけて、半世紀ぶり以上の全面リニューアルとなります。特に
熱海駅については来遊者にとっての熱海の重要な顔であり、そのリニューアルは
熱海のイメージアップにつながります。また、花についてはこれまでに、
熱海梅園を明治19年の開設以来123年ぶりに全面リニューアルし、
糸川遊歩道のあたみ桜も30年ぶりに整備をいたしました。24年度からは、
篤志家の多大な御支援を受けて、新たに
お宮緑地のジャカランダの整備を行います。現在の構想では、
この整備が終わりますと、都市部では日本一のジャカランダの集積となり、
初夏にかけての本市の新たな名所になることが期待できますー
〇「再生」ではなく「新生」
ーこれからの本市経済の活性化に必要なことは、熱海を過去に戻す「再生」ではなく、
これまでの良さを生かしながら新しく生まれ変わる、
「新生」、「リニューアル」にあります。私たちは、各種のリニューアル事業を
新たな成長の機会として活かしていかなければなりません。
〇民間の投資を呼び込む
しかし、本市行政の政策資源は限られています。成長を実現するには、
民間の活力を活用し、そして本市に民間の投資を呼び込むことが必要です
。市内には、市所有の遊休地をはじめとした未利用地や
民間の休止物件が多数あり、これも活かしていかなければなりません。（つづく）
