今晩の月一親睦会「元気会」(太田信雄会長)は「花かがり」。
午後7時の開催時間に店に入ると、カウンターから座敷まで地元客で溢れていた。
ここ数ヶ月夏場も含めて全体的な、ホテル、旅館を中心とした
基幹産業の入り込み客減少による苦戦が続く中、
各関連業界にも負の連鎖が広がっていた。にも、かかわらず、
「花かがり」には別世界のような明るさと笑い声で包まれていた。ただ、
先日発表された市内の旅館・ホテル、寮・保養所合わせた、7月分の
入湯税課税状況からみた利用客数は約17万9000人の、前年対比約2割減となった。
それでも震災直後と比較すれば回復傾向にある。とはいえ、特に
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旅館・ホテルの宿泊客数に焦点を当てれば、7月課税人員は約14万7000人で、
前年同月対比で約2万4000人も下回ってしまった。また、
入湯税課税額の未申告修正を含めた今年の、実数に近い課税人員累計は
113万3000人となり、何と、前年比330,300人の減となってしまった。こうなると、
8月の入湯課税額が気になるところだが、正直、このまま行けば、
宿泊施設の休廃業や倒産の懸念だけでなく、
来年度は収納率大幅ダウンが予想される。う〜ん。である。
市長や副市長はこの現実をどう見ているのだろうか。
9月定例会でも使った言葉だが、
“入るを量りて出ずるを為す”ことを、真摯に捉えているのだろうか。
そんなこんな、今夜の親睦会での話題は、花かがりの繁盛とは裏腹に、次は、
どこが倒産するのか、誰それが夜逃げをするのではないか等の
気の滅入るような情報交換の他、止めは、小生も含めた
議員や職員の大幅削減、それに伴う大胆な人件費カットへの言及だ。
齊藤市長を支持するメンバーの一人は、
ー齊藤市長自ら報酬を大幅カットしているだけでなく、退職金も辞退している。
何故、人件費の大幅カットに踏み込まないのか不思議だーと首をひねる。
事実、現在熱海市は約335億円もの起債残高を抱えている。今年度予算でも
新庁舎建設やその他建設関連公共事業が採択され、
インフラ整備して客を呼び込もうと熱海駅前の改修工事も急ピッチだ。ただ、
新しい集客ソフトが見えて来ないだけに、
起債依存観光都市「熱海」の財政破綻について、数字的には、
予断は許さない状況にあると小生的に懸念している。そうは言っても小生、
熱海にあってこそ、生かされていると自覚しており、4月の市議選でも
新しい熱海の創造に向けて公約している。一人で何が出来るのか。
農業振興だjけでなく、太陽光発電、マイクロ水力発電、LEDに関係する
企業誘致やイベントによるまち興し、定住型セレブ層の誘致活動を標榜し、
人脈を駆使して続けているのだが、今晩は、
メンバーの不満を飲み込みながら、12月1日の異業種交流会に備える。また、
親睦会に参加する前のイブニングニュースでは、東京や大阪を中心に
中国人観光客が急増、高額商品を買い求める姿が特集されていた。
3:11以降、福島原発事故を機にバッタリ途絶えた中国人旅行者だが、
時間の経過とともに、一気に激増してきた感がある。もっとも、
広域観光圏内の各自治体とも、インバウンド特に、
中国人旅行客誘致戦略は3:11以降も、現地に旅行代理店を開設するなどして
先行投資してきたことが奏功しているようだ。
イブニングニュースから、9月議会の質問事項の中に、
熱海市のインバウンドに対する取り組みに関して質しているので、明日、
齊藤市長の答弁とともに今一度、検証してみたい。