「熱海観光港」が
釣りスポットとしても、
ファンの人気を集めて久しい。
過去においては、
堤防内で釣り客が、
高波にさらわれ死亡事故を起こすなど、
管理体制が問われた。
熱海市ではその事故を機に”県”の協力を得て、
安全面を強化するなどして、
”海釣り施設”として整備し、
先日オープンさせた。
ところが、
施設内の堤防釣りでは満足できない、
多くの釣りファンは、
”立ち入り禁止の看板”が掛かっている、
防波堤の外に積まれている、
”テトラポット”にポジションを定め、
季節の魚影を追いかけ、
ゲットしている。
惜しむらくは、
このテトラポット上での事故も多く、
小生の知る限りでも、
波に足を滑らせるというアクシデントや、
過去においては、
夜釣りの最中に、
行方不明者も出ている。
つい最近も、
防波護岸堤を超えて楽しんでいた”釣り人”が
足を滑らせて
救急車が出動した。
ここを管理する、
熱海市下水道課では
この救急車の出動を受け、
事故再発を懸念して”看板”の位置確認と、
ここの”防波護岸堤”一帯に、
鉄パイプで
バリケードを張ったのである。
ところがそのバリケード、
管理側には気休めにしか過ぎず、
釣り人は無視を決め込み、
防波護岸堤に立ち、
潮の流れを観察したり、
テトラの中で竿を立てるなど、
全く意に介さない行動をとっていた。
この”きつめ”の”通せんぼ”は、
皮肉にも、
釣り人ばかりではなく、
”ウォーキング”や”ランニング”を楽しんできた、
市民にも
ストレスを与える結果となっている。
市の安全管理という名目の、
このバリケードに対して、
多目的利用する市民の間からは、
理由はどうあれ、
”ブーイング”の声が上がっており
担当部課職員さんに相談したのであるが、
一応、
日曜日まで様子を見ようということだったが、
土曜日の午後には、
案の定、
バリケードは横倒しされていた。
多くの市民にとっての、
癒しと憩いの場として定着してきた、
「熱海観光港」埋立地周辺。
アチラを立てれば”こちらが立たず”。
ここを愛する市民の心には、
”バリケード”に対するイメージは最悪で、
安全管理優先のお題目のシバリにあう、
市の担当部課職員にとっては、
頭の痛い問題でもあり、
今後の対応が注目されている。