神奈川新聞に連載された
高橋弘会長(万葉倶楽部)の自伝、
”わが人生”転載、その⑧。
ー階段を下りた先には、
全国でも珍しい
横穴式源泉「走り湯」が湧いています。
伊豆山神社の名は、
湯がで”出づ”に由来されるとされ、
「伊豆」の地名も
そこから生まれたと云われます。
子供時代の思い出は
同神社と深く結びついています。
鬼ごっこや隠れんぼで遊ぶのは
境内や鳥居の下にある
「宿の平」(しゅくのたいら)でした。
登校の際は「宿の平」に
児童20~30人が集合し、
野球などでひとしきり遊んでから
集団登校しました。
上級生に引率され
一列に並んで行くのです。
4月15日には
同神社の例大祭がありました。
その日は学校が早く終業し、
先生に連れられて、
みんなでお参りに行って
現地解散でした。
農機具や瀬戸物などを売る
露店がたくさんでました。
親からお祭りの小遣いをもらえるのが、
とても嬉しかったです。
小遣いをもらえるのは
お祭りと正月のお年玉くらいでしたから。
境内の桜は今より開花時期が遅く、
年によってはちょうど
祭りの頃に満開になることもありました。
(つづく)