第四次熱海市総合計画基本構想策定にもの申す(大山伊佐男熱海市議)

今日は久しぶりの関西出張である。午前中の新幹線ひかり(岡山行き)で、
関西から、市政報告会&異業種交流会にお出で頂いた友人知人とお会いする予定である。
熱海市に関連する情報も数点あり、役立つ案件に関しては報告したいが、先ず、
先日閉会した、熱海市議会12月定例会において、
当局と議会の間でしこりの残った、上程議案に関する、反対議員の考えをお知らせしたい。

大山伊佐男議員(自由民主党尽誠あつみ会)は、第四次熱海総合計画基本計画策定について、

ー熱海市においては昭和54年に初めて総合計画が策定されて以来、
これまで3回にわたり総合政策が策定され、
市の発展の指針、将来都市像の実現を目指して、これに基づき、
各種施策が推進されてきました。総合計画は個々の自治体の運営指針として

最重要なもので、構想に基づいて、より具体的な計画が策定され
それに従って行政が運営されてきました。今、時代は
本格的な人口減少、少子高齢化の進展、国・地方財政の逼迫、
個人意識の変化等、これまでとはくらべものにならないくらいのスピードで
しかもこれまで経験した事のない時代に突入しております。



まさに本市がこのまっただ中にさらされている時代だからこそ、
第四次総合計画はさらなる飛躍と発展を目指すものとして
大きな意味を持ち大変重要であります。本計画には、

国立社会保障・人口問題研究所の推計で、
平成32年の熱海市の人口が34,035人とされているなかで、目標人口
40,000人が掲げられており、今後
40,000人が基本になり、行政運営がなされ計画実行されるのであります。
しかし抱えられた目標人口の根拠、積み上げ等はなく、

基本的な数値ではなく、あくまでも人口見通しで希望的な数値であり、また、
目標人口は各年度それぞれの行財政計画に連動しない人口であること。
これでは策定の意義すらの薄れてしまいます。また、
目標人口40,000人の政策展開がなされていない、40,000人で設定し
さらに行財政計画では年度の適合した人口での対応するのでは
目標人口40,000人設定は必要ないと考えます。

確かに目標を高く持つ事は重要であります。しかし高すぎる目標は
夢を語るだけのものと見られてしまうことが懸念されるだけに、
第四次の計画は、これまで大きな希望と
発展への願いを込めて策定されてきた総合計画とは違う、社会現象
経済状態等を考えれば、現実に即した行財政運営に連動した数値、
総合計画にして行かなければならないと考え、認めるわけには行きませんー

この反対討論を受け、採決では賛成10、反対7で当局案が可決されたが、
昨日記載したように、動議が出され、結果、賛成多数で可決されたのである。

小生がハナッから当局案に賛成したのは、
斎藤市長が宣言してきた、財政の健全化にある。目標人口を仮に4万人とした、
基本構想を策定しても税収の上がりを期待できない、現状にあって、どうすれば、
熱海の将来に向かっての、市民の再生への期待感を高揚させて行くのか。

忘れてならないのは、目標人口を10万人に策定して、県水を求め、
毎年約8億円以上もの税金を上納し続け。現在、その半分近くが
余剰水としてムダにしている、過去の計画策定である。斎藤市政には、
その苦い経験を踏まえながらの総合計画案策定であると、期待しているからである。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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