令和3年度の一般会計は、
新型コロナウイルス感染症による
「ピンチをチャンスに変え、
反転攻勢に向けた準備をしていく年」として予算編成され、
熱海2030ビジョンの政策を推進されました。
また、
令和3年7月熱海市伊豆山土石流災害に
対応するための
補正予算を編成され被災者支援や
災害復旧に取り組まれました。
令和3年7月熱海市伊豆山土石流災害に係る決算については、
予算額29億282万円のうち、
当年度支払済額は
14億953万円となりました。
なお、災害復旧等に係る事業は、
今も継続しているものが多く、
残額は
令和4年度へ繰越明許及び事故繰越されています。
これらの災害対応経費は、
令和3年度では、
国庫支出金、県支出金及び
市債を財源とする
災害復旧費が主であったため、
事業費総額に占める一般財源は
比較的抑えられましたが、
今後、
必要となる災害復興費については、
多額な
一般財源の投入が必要になると推測されます。
財政運営については、
当年度の財政力指数は0.90となり
前年度と比べ
0.02ポイント低下しましたが、
財政構造の弾力性を示す経常収支比率は、
前年度と比べ
5.4ポイント向上した84.5%となりました。
これは、
災害対応を優先したことにより、
市全体として
歳出が抑制されたことや、
普通交付税や
臨時財政対策債の増加によるものであります。
(つづく)