午前11時、森田かねきよ後援会の事務所開きが、
熱海銀座通り丸屋ビル1階において行われ、
約250名がお祝いに駆けつけた。後援会では、
8月31日の告示まで市政に関する、
アンケート調査などを実施して。市民からの
要望や意見を集約するという。また、同市長選には
現職の斎藤栄市長及び田中秀宝市議も
出馬を表明しており、水面下での綱引きが
日増しに激しさを増している。さて、市長選の前段、
熱海市議会6月定例会本会議において、今回
市長選に名乗りを上げた田中議員が、
斎藤市政2期8年の総括を質しているので掲載する。
「2期8年の市政の総括のご質問にお答えいたします」
ー私は平成18年9月に市長に就任し、
最優先課題として取り組んだのは財政再建でした。
当時の状況から、実質連結赤字比率の基準で
本市が財政再生団体になる可能性が高いと
判断したことによるものです。そのため、
平成19年度から5年間で財政の健全化を図るべく、
「熱海市行財政改革プラン」を策定し、
市民の皆様、産業界の皆様、そして職員の理解と
協力のもと、様々な改革を遂行することで、
本市の財政を健全な状況に近づけることができました。
行財政改革として、基本的に取り組んだことは、
まず、自らの身を切ること、
スリムで効率的な行政組織を作るということです。
組織の統合や事業の民営化、
指 定管理者制度などの導入により、
平成18年4月に633人であった職員数は、
平成26年4月には498人と、135人、
率にして21%を削減しました。こ れにより
職員給与費は、平成18年度と比べ、
平成25年度は、約12億7千万円、率にして
30.6%の減額となっております。また、
職員数の削減と併せて、平成20年度から4年間、
全職員の給料を8%カットしたことにより、
平成18年度から平成25年度までの
職員給与削減の総額は約65億3千万円となっております。
また、市庁舎の建替え問題は、
長年の懸案事項でありましたが、
分庁化と簡素な市庁舎建設を行うことで、
最低でも40億円を見込んでいた当時の建設費を
16 億2千万円に削り、
第三庁舎の耐震工事などを含めても26億5千万円と、
3分の2以下の事業費で
新庁舎の建て替えと耐震化を実現いたしました。
財政の健全化の指数も、基金残高、
いわゆる市の貯金額は、
平成18年度決算の12億6千万円が、
平成24年度決算では28億5千万円まで増加しております。
また、
財政再生団体になるのではないかとの
心配の要因となっていた公営企業の資金不足額、
いわゆる赤字につきましても、
財政計画に基づく料金、使用料の適 正な改正、
職員数の削減や業務見直しなどにより、
平成18年度決算で40億9千万円あった資金不足額を、
24年度決算では10億7千万円とし、
約4分の1 に圧縮しております。これら、
行財政改革の取り組みの結果、本市財政状況も改善し、
2期目には、「元気な経済」と「豊かな暮らし」に
比重を徐々に移して今日に至っております。(つづく)