今朝は雨が上がり気温も上昇していた。W散歩で汗をかき、スッキリ気分で歩いていると、
高橋弘会長(万葉倶楽部)から電話が入る。会長の動画ブログに、
「ウェルネスシティ湯河原」隣地に来年オープンする、
本格的温浴施設についてのサワリを録画しているので参考に、という内容だった。
詳細については、万葉グループのHPをご覧頂くとして、この温浴施設は、
熱海市にとっても。固定資産税や法人税等の税収アップとなるだけでなく、
下水道料金の増収や地元業者へのビジネスチャンス、或は雇用に直結する、
大変ありがたい施設となる。さて、昨今の熱海温泉だが、
今朝の地元紙には今年8月分の入湯税課税状況について、トップで報じていた。抜粋すれば、
ホテル・旅館と寮・保養所合わせて人員約28万9000人で、税額は4300万円。これは、
昨年比の96%となるが、入湯税でみれば、宿泊客と日帰り客の入り込み状況は、
昨年より1万3000人も下回っている。累計では今年が142万5000人で、昨年同期が、
175万8000人だったことから、33万3000人の減少となった。ただ、これ以上、
マイナスな数字を羅列しても、折角、好天となったのに、気が滅入ってしまうので
詳細は省くが、東日本大震災や福島原発事故の影響を割り引いても、
熱海温泉に対する宿泊客や観光客のニーズにこたえられるような、大胆な、
誘客戦略とそれを実現する為の官民恊働が不可欠となる。例えば、
人気の日帰りバス旅行ツアーの主流は、食べ放題、土産付きで7500〜9500円だが、
熱海市内で昼食をメインにしたバスツアーは皆無で、TVの話題にも上らない。反面、
食べ放題のみ放題、宿泊料金10000円以下のホテルチェーンに客は集中し、
その影響で市内の飲食店には閑古鳥が鳴いており、単発の花火大会だけでは、
基幹産業全体の地盤沈下に歯止めがかからないことが、
今朝の地元紙から浮き彫りとなった。これに対して、各観光関係団体の足並みはそろわず、
10年一日の如く、誘客に対する創意工夫が見えてこない中、
高橋弘会長率いる万葉グループは、箱根「天成園」のオープニングに
物まねタレント清水アキラさんを絡めたマスコミ戦略を始め、客の囲い込みに成功している。
もっとも、計画停電の影響で一時は落ち込みを見せたものの、現在は、
箱根「天性園」を筆頭に業績が回復し増収増益を続ける万葉グループ。
清水アキラショーに始まり施設に価値観を求めるための、
コストパフォーマンスがギッシリ詰まっており、観光業が今を生き抜く為のヒントが
随所に見え隠れしている。そうした意味においても、
勝ち組万葉グループの本格的温浴施設のオープンが待ち遠しい。ちなみに、
高橋弘会長が熱海市内で展開する施設を数えれば、
ホテル3軒(サンミ、サンミ別館、ウエルシティ)に、温浴施設を入れて4施設となり、
熱海市に対する貢献度もトッププラスとなっているのを忘れてはなるまい。