竹内結子主演「ストロベリーナイト」の南熱海ロケが決まり、
先乗りの制作担当者(共同テレビジョン)は撮影準備の為、連日、
熱海入りしている。これまで小生が係ってきた、
熱海を舞台にした映画、古くは故伊丹十三監督の「お葬式」に始まり、最近では
水谷豊主演の左門寺進シリーズ他、TVドラマや
特番に協力してきた作品はあるが、今回の共テレさんの、
「ストロベリーナイト」の制作担当者の一人である、
関尚人氏には感心することしきりである。先ず段取りが素早く、
熱海ロケのスケジュールも全て報告して頂くという礼儀正しさだ。正直、
これまでお付き合いした制作担当者の中でもぴか一の心づかいである。
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従来のタイアップドラマや特番と違い、
顎足(あごあし)全てが制作サイド持ちの上、クレジットタイトルに、
熱海市や宿泊先ホテル名も記載する予定というから
ありがたいことこの上なしである。今日も関氏、
朝一で熱海入りを報告し、先ほど帰りしなに、
必要ない、と、お断りしたにもかかわらず、中央町の事務所のドアに、
熱海ロケのスケジュール表を差し込んでいた。
来春放送予定のストロベリーナイト、高視聴率を祈りたい。さて、昨日の、
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渡部保子代表と幻のイラストレーター直木久蓉氏についての続きだが、
ー直木さんの絵を見て私が一番感心することは、例えば
山本富士子さんの顔を三つ並べたものを見ていただくとよくわかると思うのですが、
Aは写真のような実写的な絵、
Bはカリカチュア的(物事を簡略な筆致で誇張しまた滑稽化して描いた絵)な
特徴をよくつかんだ絵、Cは細いペン画と、
同じ人物でも全く異なった表現の似顔絵を書き分けられた人だったということです。
(昨日のブログ参照)
もう一つの例として美空ひばりさん、私にとっては永遠にひばりちゃんですが、
彼女の時代劇の町娘姿も原画は小さいサイズのカットですが
拡大コピーしてみて驚きました。ちょっと小生意気だがおきゃんで可愛い
当時の彼女のあたり役がものの見事に表現されているではありませんか、
私は思わず「直木さんうまい!」と叫んでいました。
見れな見るほど、見返せば見返すほど、
“古雑誌と共に埋もれさすには本当の惜しい”と私は考えるようになったのです。そして、
何とかしてもう一度直木さんの絵をみなさんに見ていただきたい、
こんな名イラストレーターを知って欲しいという思いを
日に日に強く持つようになり復元展を思いつくようになったのです。でも、
倒産してなくなってしまった雑誌社には何も残っていません。もちろん
直木さんの描いた原画など、どこに消えてしまったのか、
誰が持っているのかも全くわかりません。唯一の手段は私が大事に保管している
「映画ファン」80冊からこれぞと思う選び出してコピーすることだけでしたー