河村英男工学博士(小型水力スーパー発電システム開発者)来熱。

ここ2日ばかり山の手散歩を控えている。一昨々日あたりから、
左足膝が突っ張り、やがて、階段を上り下りする度にズン、とした痛みが走りだす。
その上、昨夜から患部が腫れてきた。この症状、去年と同じである。
毒虫だ。多分。ムカデか何か、毒虫に噛まれたようだ。
歩き始めると痛みは薄らぐのだが、階段の上り下りや車の乗り降りに痛む。それでも、

愛犬ふ〜とは熱海観光港芝生広場を一周。午前10時少し前、事務所前の
多田医院に駆け込む。やはり、院長の診断も毒虫説だった。
噛まれた後と思われる幹部2箇所に軟膏を塗り網を被せる。
2種類の抗生物質と胃薬をセットの処方箋を持って岡田薬局に。
胃に負担をかけないように、早めの昼食とする。事務所前のファミマーで
おにぎりとコロッケで簡単に済まし役所の控え室に入る。今日は、

そのイライラを吹き飛ばすような来客がある。午後1時、
約束時間ピッタリに、待ち人が控え室のドアを叩いた。

河村英男工学博士とその関係者の皆さんである。
河村博士は今話題の、自然エネルギー、それも、太陽光とも風力とも違う、
水力発電に関する特許を持つ研究開発者である。

最高発電効率90%を可能にしたと評判の、
小型水力「スーパー発電システム」を開発した人物である。
河村博士を案内したのは、知人で
ソーラー循環発酵システム(生ゴミ処理施設)の第一人者であり、
河村博士が開発した発電システム販売権を持つ、
深沢三夫氏(コスモエンタープライズ社長)。今日は熱海市の環境が
河村博士のシステムに適合する立地かどうか、確認するため、
環境・立地等を調査するための来熱だった。早速、担当職員の案内で
第2下水道処理施設やその他、市内の河川数カ所を案内する。さて、

河村博士のスパー水力発電について説明する前に、
菅首相退陣の条件の一つに急浮上している、
再生可能エネルギー法案についてふれてみよう。この法案、




太陽光や風力など自然エネルギーによる電力を、
電力会社が固定価格で買い取る制度を導入し、
これらの普及を促す内容となっているが、忘れてならないのが
24時間発電可能な水力発電に関してである。なかでも、

河村博士が開発したマイクロ水力発電システムは、これまで
高額な初期投資が壁となって普及されなかった水力発電に対する認識を、
根本から変える画期的なシステムのようである。6月議会で
自然エネンルギーに関する質問する為、深沢氏から受け売りした
水力発電に関する、にわか知識を吸収したつもりだったが、今日、
河村博士を目の前にして、益々興味が深まってきた。水力発電は、

太陽光発電や風力発電、地熱発電等に比べてマイナーなイメージだったが、ここにきて、
河村博士の開発したスーパー水力発電システムによって、
水に恵まれた日本列島。これまで見逃されていたのが川や水路。
その水量に対応した100kW以下の水力発電だけでなく、もう一つは、

排水を活用した発電にも利用を可能とした。熱海に例えるならば、
市の公共施設全般、ホテル・旅館、病院、ビルなどの空調設備がそれに該当する。

これらの水の流れと落差に配水管の中の磁気発電システム、また、
排水の一体型循環システムで24時間、
水のある限り発電エネルギーに変えて回収できる優れもので、
さらに画期的なのは、新しく熱海の副市長に就任した、
田邊副市長に直接間接的に関係しているからである。それは、
マイクロ水力発電の法的整備にある。その法律、

2010年3月31日に政府総合資源エネルギー調査会、つまり、
原子力安全保安部会で200kW未満の発電設備に関しての、

保安基準・主任技術者・工事計画届け出が不要となったのである。
これによって、どこでも発電設置が可能となり、
市場未開発地が無限となったのである。と、いう事は、
スーパー水力発電装置を熱海のどこかに設置した場合、
その効率を求めて、全国の自治体や民間企業からの視察が期待され、
効率次第では、地産地消関係者にとって、
ビジネスチャンスは大きく開ける。明日は、

河村博士の経歴と電気事業者による
「再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案の概要」をご案内したい。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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