旧熱海信用組合理事長「石田彦太郎」氏の預金通帳。

石田昭雄氏の実父彦太郎氏は、
新潟県三条市の出身である。

熱海に腰を下ろすきっかけが
丹那トンネル開通工事だった。

言わずと知れた、

東海道線「丹那トンネル」は、
熱海駅と函南駅間を結ぶ
7,804メートルの隧道である。

この事業は、今から約100年前の
大正7年に、7年間の
工期計画を持って着工した。

約一世紀昔の大事業だが、

大部分が手作業という難工事だった。
ゆえに、落盤事故等が相次ぎ、

結果、67名の死者と332名が
重軽傷を負う難工事だったことから、
完成までに12年を要し、
昭和9年12月1日に開通した。

実父彦太郎氏は

丹那トンネル開通工事を機に
福道町で酒屋を開き財をなした。

我々を接客した駿河銀行の
担当行員S氏は地元出身でかつ、
旧熱海信用組合OBということで、

石田氏や小生を知った上での
接客だった。端的に言うと、

彦太郎氏名義の預金通帳残高は、
3年前に無効とする通知をしており、
その通告書のコピーを見せられた。

ただ、納得いかない石田氏に
知人のよしみで詳細を知る
担当弁護士に繋ぐべく別室へ。

この間に、石田氏は彦太郎氏と
昭和の政商小佐野賢治氏を結ぶ
知る限りのエピソードを話し始めた。

 

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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