今日は午前中に上京する。午後1時、新宿駅西口交番前にて
石森史郎氏(脚本家)と待ち合わせる。昼食は近くのそば屋「山崎」へ。
ひと回転したのだろうか、店内は珍しく空いていた。重ね蕎麦を流し込みつつ、
日本(映画・TV)ストーリーデザイン大賞応募要項について、
浅川順氏(尚美学園大学教授)からメールにて届いたばかり、ネット用の
応募チラシをiPadを開いて説明する。食事の後、小田急線南新宿駅そばにある、
漫画萬屋「メモリーバンク」(綿引勝美社長)2度目の訪問に向う。
アポを取った時間ジャスト(午後2時)に、メモリーバンクのブザーを鳴らす。
綿引氏と石森氏は旧知の仲。再訪したのは、綿引氏が、
漫画とアニメの専門家の一人であり、何より、辻真先氏とのコンビで、
”コミグラフィック”なるジャンルを創設するなど、
編集者としても実績を残しており、平成の金色夜叉をテーマとした、
「日本(映画・TV)ストーリーデザイン大賞」の審査員に招致することで、
応募者の関心が広がり、ストーリーデザイン大賞に厚みが増す。つまり、
漫画やアニメ部門で作品応募し、優秀作品と認められれば
漫画やアニメの原作者としてプロデビューできる可能性が生まれるからだ。
約1時間30分の間、業界情報をタップリ仕込めたうえ、綿引氏から
審査員の一人として参加して頂けることを確認する。この間、
高橋光輝デジタルハリウッド大学准教授から数回にわたって電話が入る。
大賞公募発表前に熱海のCFに関する資料集めのため、
熱海市観光課と連絡を取りたい、という、要望だった。早速、
渡辺観光部長に、これこれ、こういうわけで、云々と、うまく、
意思の疎通が図れるような対応をお願いするなど、慌ただしい訪問となった。
帰りは、石森氏と新宿西口交番前に戻り、待機していた
野呂祐司氏(UGデザイン)と合流し近くの喫茶店にて、綿引氏から預かってきた
昭和63年にコミックグラフィックという新しい分野で出版された、
日本の文学金色夜叉(構成・三上修平画・堀江卓)を開いて、当時の
若者文化のコミックス(ストーリーマンガの分野)プラス「写真・グラフ」の、
古典名作を現代(当時)のセンスで映像的に香りを豊かに紹介した、
暁教育図書のシリーズを3者交互に手に取りながら、大賞公募へのヒントとする。