作家の森村誠一さんの訃報が流れました。
森村さんは、
熱海市内に仕事場を持ち、
多くの作品を発表してきました。
また、
平成17年には起雲閣において、
「森村誠一文学展」を開催するなど、
熱海市の発展に大きく貢献されてきたのは、
記憶に新しいものがあります。
森村さんは、
「高層の死角」(第15回江戸川乱歩賞)−1969ー
「腐蝕の構造」(第26回日本推理作家協会賞)−1973ー
そのほか、
「人間の証明」、
「青春の証明」、「野生の証明」の3部作が記憶に新しい。
また、
作家には”物語系”と”非物語系”にわかれるが、
私は物語系と前置きし、
熱海についても自論を語っている。
高校時代に電車に乗り
伊豆山付近を通りかかった祭、
周りの景色に目をとられ、
大事な学帽を飛ばしてしまった。
その出来事から熱海の印象は強い。
このまちは、
温泉、海、山、料理に至るまで、
世界でも最高の観光地と自慢できる。
熱海に仕事場を設けたきっかけは、
石井細菌部隊をテーマに、
「悪魔の飽食」を刊行した際、
ある筋から、
身の危険を覚えるような体験を強いられ、
一時、
外国生活を余儀なくされた。
その間、
何度か「熱海」に訪れたことがキッカケで、
現在の
マンションを購入した。
以来仕事場を「熱海」に構えてから、
30年(当時)近く経過した
数々のエピソードが、
森村さんの口から語られている。
ー合掌ー