今日はオランダ在住の女性から、石森史郎氏(脚本家)の
消息に関するメールが届いた。早速、石森氏に伝える。
これまで約10年間稚拙な電子日記を書き続けてきたが、
遠い外国から小生のブログにたどり着き、それを仲介し
そのご縁で親しくなった方々も複数いる。従って今回も
どのようなストーリーを秘めているのか楽しみでもある。さて、
金色夜叉と云えば、一昨年、前記の石森氏他のご協力を仰ぎ
日本ストーリーデザイン大賞in熱海を開催した。内容は、
平成の金色夜叉をテーマとした、プロット募集である。
石森氏は既に「夜叉恋」という題名でシナリオを書き上げており
映画化に向けて準備しているところでもある。その他、
「涙で月よ、輝けよ」(あむはうす制作)も映画化を急いでおり
そう言った意味においても、昨日の紅葉祭は特別の思いで
出席したご遺族の方々の直ぐ後ろからスピーチを拝聴する。特に
尾崎紅葉のひ孫(紅葉の次男のお孫さん)である、
尾崎哲也さんのメッセージの内容が、
石森氏のシナリオに脈づくテーマでもあったことから、
失礼を承知で挨拶文を譲り受けたので、その一部を抜粋したい。
ー紅葉が伝えたかったメッセージは、世の中を支配するのは
お金と権力だけではない。愛ある人間関係の大切さではないかー
現代社会にも通じる130年前にもあった永遠のテーマです。
そんな作品を書いた紅葉は、17歳の若さで硯友社を設立し
創作活動をする中でリーダーとしてその仲間や後輩達の
面倒見が良く、慕われる存在だったと本には書かれていますが
その反面、父が生前、紅葉はどのような人間だったの話しで
記憶にあるのが、美食家で、気に入らないとちゃぶ台を
ひっくり返す程の亭主関白で、祖父母が苦労したとのことです。
現代では考えられませんが、文学をこよなく愛し、
明治文壇を飾った紅葉のことを、これから遺族の一員として
後世に伝える活動を積極に行っていく所存です。
(尾崎哲也)