三國連太郎の訃報に伴い、この稀代の名優の売り出し期と晩年に接した、
渡部保子氏(日本映画批評家大賞選考委員代表)の表に出てこない感想を、
自身の著書「昭和のスター最後の証言」(収穫社刊)を前に聞いており、
・
本の紹介を兼ねて抜粋してご紹介した。故人の章のタイトルは
”情熱あふれる希代の名優”三国連太郎。
・
〜とにかく美男子であった。我が「映画ファン」も
大船撮影所宣伝課の売り込みを受け、今までの新人と同じ扱いで
取材を頼んだのだが、何とこの新人に
2度もグラビアの撮影をすっぽかされてしまった。こんな事は前代未聞。
怒るよりもむしろ、あっけにとられてしまった。松竹からは、
「あいつは変わり者だから」と平謝りされた。(中略)
・
それから数十年後三国さんを囲んで日本映画ペンクラブ有志が
一夕語り合うチャンスがあった。(中略)
失礼とは承知しながら思い切って爆弾発言をしてしまった。
「どうして昔「映画ファン」の取材をすっぽかしたのですか?」
・
「実はカメラマンが好きではなく約束の場所にいかなかったのです」(中略)
・
当時早田カメラマンは売れっ子キャメラマンで有名なプレイボーイでした。
私としては半世紀以上も待ち続けた疑問をあっさり解くことが出来ました。
その後、平成15年度、第13回「日本映画批評家大賞」授賞式で
特別賞の三國連太郎と祝福の握手をする場面があった」と、記している。本書には、
・
三國連太郎氏の他、美空ひばり、中村錦之助、石原裕次郎、池辺良、
・
勝新太郎、勝さんに関しては、「映画ファン」の取材で映画デビュー時と、
30年後の貴重なツーショットをお借りしてある。勝新太郎の他、
・
・
鶴田浩二、市川雷蔵佐田啓二。渥美清、大川橋蔵、高倉健、
赤木圭一郎、岡田真澄、川口浩、北大路欣也、津川雅彦、
原節子、高峰秀子、淡島千景、久我美子、岸恵子、有馬稲子、
岡田茉莉子、山本富士子、香川京子、淡路恵子、
佐久間良子、浅丘ルリ子、中原ひとみ、野添ひとみ、司葉子さんら、
・
昭和の映画スターが登場、渡部氏の取材から垣間見える映画スターの
人間性に興味のある方は下記にお問い合わせ下さい。
・
株式会社収穫社
電話 03-3518-0292 FAX 03-3291-8667 にご連絡下さい。また、
康氏の「朝鮮王朝の歴史は何故面白いか」シリーズ購入ご希望の方もどうぞ。
・