今日午後、LED製造販売の丸張株式会社、張駿社長が来熱した。つい最近、
張氏の友人で東大後輩の陳少華氏(株式会社アイビィス東方システムズ社長)が、
市内山の手にある元ホテル施設を買収した。今日はその元ホテル施設内にて、陳氏と、
上海の某大手企業オーナー等とを結ぶ顔合わせがあった。その施設は、
市道来宮土沢線上にあり、元ホテル施設はマンション棟と区分されている。
諸般の事情でホテル施設は約7年間も閉鎖されたままだったが、
今日施設に入ると建設機材が入り道路整備の真っ最中だった。オーナー等と
名刺交換の後、今後の建屋の使用目的など聞かされたが、
今のところは詳細は話せないものの、ある程度の雇用が期待されるなど、
外国人投資家による新しい熱海温泉の方向性を知る事ができた。さて、
張駿氏は中国では中国丸張光電(常州丸張電科技有限公司)のオーナーで、
名前は、張駿と書いて、チャン・ジュンと読む。1957年生まれというから、
小生より11歳若い今年55歳になる。経歴は、中国華東師範大学を卒業して、
94年に東京大学農学部に留学、農業経済学博士として、日本で起業し、
日中両国股にかけてビジネス展開している。商売成功の秘訣は
ー人のやらないことをやることーと、語る一方で、
ー人脈は金脈ーを座右の銘にしている。東大在学中に、株式投資で成功、
その頃中国は天安門事件で香港では不動産が大暴落した。
そのオプション取引も手がけたが、大暴落を経験し株や不動産は
虚業であると自覚して、鹿児島で合弁のスプリング工場を始めた。また、
中国では華東師範大学で日本語学を勉強し、卒業後に役人になったが
2年ちょっとで退職する。自分が課長になった姿を想像したら、
何十年も頑張ってやってはいられない。と、決心して、
上海で日本企業の通訳や日本語の先生等を経験し、伊藤忠や三井物産、
クボタや全農などの人たちとの出会いがあり、そこで、
佐賀の農業試験場長をしていた、全農のある博士から日本留学を進められ、
86年4月に東大農業経済修士課程に入学することができた。卒業を前に、
通訳を担当した企業から採用案内が何度もあったが、起業を決断した。
省エネ、長寿命をうたい文句にした「LEDライト」(蛍光灯・電球)もまだ、
価格は高額だが、LED電球についていえば、光源が発光ダイオードで、
従来通りのソケットをそのまま使用可能で、家庭用電球5個を
LED電球に代えた場合の電気代は約8分の一になる。(丸張調べ)
ただ、この業界も価格競争が激しく弱小・中堅メーカーは淘汰されているが、
LEDの調色や調光機能の開発、付加アイディアを提供し日本メーカーの
OEM製作も含めて日本市場でも、そこそこにシェアーを確保しているようだ。さて、
午後5時過ぎ、張氏一行を見送る時間にお腹が空く。そして、
無性にラーメンが食べたくなったのである。「ワンちゃん」が呼んでいる。
昨日の「わんたんや」のラーメンが尾を引いているようで、
泉のワンちゃんへと車を飛ばし、餃子とラーメンで空腹を満たして事務所に戻った。