熱海市の緊急経済対策、自公案の二番煎じで物別れに。5月2日に再協議。

今日からGW。自粛ムードから一転、GWを機に
熱海温泉も勢いを取り戻したいところであるし、期待をしたい。しかしながら、
ホテル・旅館等の宿泊施設は、前半こそ出足好調のようだが、
3日以降が埋まっていないのが現状のようだ。それでも、市内各所では
誘客と市内経済活性化を視野に、恒例の初島ところてん祭りや、
長浜海浜公園やあじろ魚市場等では集客イベントが目白押しである。
こうした賑わいの創出に、海上花火大会で弾みをつけたいところだが、
4月16日に中止となった熱海海上花火大会は、GW期間中ではなく、
8月22日に開催することが、昨日、明らかになった。

昨日、市議会各会派代表者を集めて開催された緊急経済対策は、
既報の通り当局案が物別れとなったようで、次回は、
5月2日午後2時から、再度、協議される旨フックスで通達があった。もっとも、
昨日の当局案は、熱海市議会自公議員が申し入れした対策案を
スルーで焼き直しただけの、言葉は悪いが、地域格差アリアリの、
特定旅館ホテルだけが潤う、工夫なき噴飯ものとの空気が支配し、会議は
結局物別れとなり、2日に再度、提示されることに。参考に、
自公案と当局案を比較してみよう。




「緊急経済対策の早期実現について」(自公申し入れ書)
ー未曾有の被害をもたらした東日本大震災から一ヶ月余りが経過し
計画停電等の影響により熱海温泉の経済は大変深刻な状況にあります。
そこで、緊急経済対策として団体旅行補助事業促進として
◉宿泊人数が15人以上であること。
◉補助金アクは宿泊客数に500円を乗じた額で、10万円を限度とする。
15名〜200名一人当たり500円。201人以上一律10000円
◉対象・個人では周知が徹底できないためエージェントを対象とし
補助金については、各エージェントが還元方法を決定する。
◉予算規模・3200万円(単年度分)
◉予算内訳・60000人(6000団体)×500円=3000万円に
プラス営業宣伝費200万円=3200万円。
◉宿泊効果60000万人
◉管理機関は熱海市の各旅館組合とする。

「熱海市の緊急経済対策案」
団体旅行誘致に向けた助成制度等の創設
◉対象・15人以上のグループの市内ホテル・旅館への宿泊旅行
◉助成額・一人あたり1000円の誘致助成金を交付(上限100人=100000円)
◉交付金・旅行エージェント、市内各旅館組合
芸妓の割引キャンペーン
◉対象・15人以上のグループ
◉内容・お座敷に呼んだ芸妓一人に対して、2000円のキャッシュバック。
キャッシュバック負担内訳(熱海市1/2、各旅館等1/2)
◉交付金・市内各旅館組合(利用ホテル・旅館)
◉予算・30000000円(5月臨時会・専決処分)

問題となったのは、あじろや多賀、泉地区では
芸妓衆に対するお座敷は殆どなく、お車代のかからない、
コンパニオンに対する需要が多い事と交付金問題。それと、
団体旅行誘致に関しては、団体の取れない中小旅館には恩恵がなく、
大手ホテル旅館だけが潤うだけの片手落ちな緊急経済対策にすぎない、とする、
意見が相次ぎ、秋以降に効果を期待する当局案では、
今、そこに迫っている基幹産業全体のピンチを救えないと、
2〜3の各派代表者が牙を剥いた。小生もその意見に同調する一人だが、

これまで、一回打ち上げた海上花火大会の経済効果と、
団体旅行誘致割引助成制度を比較するだけで、当局側の危機意識に対する、
程度と責任感が透けて見えてくる。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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