今朝9時に熱海庁舎を出発し、町田市役所を視察した。正確には、
町田市中町第三庁舎視察である。目的は庁舎建設分庁化にあった。
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熱海市の庁舎立て替え計画に関しては、
前市政からの持ち越し案件だったが、斎藤市長誕生した、
平成18年以降、財政上の理由から棚上げ状態が続いていた。この間、
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担当職員の辞職や市内スーパーマーケットへの庁舎賃貸計画案等、
途中でポシャるなど、物議を醸す等の紆余曲折を辿ってきた。また、
庁舎建設には国や県からの補助金はない。全て、
市民の税金で賄う、市単独事業となる。そうでなくても、
4年前の起債残高は約382億円もあった。その上、
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基幹産業簿地盤沈下は激しく、新たに約40億円もの借金をしてまで
新庁舎建設するとなれば、耐震への理解は示せても、
孫の代まで残すような大借金には賛成できない。建設資金をどう捻出するのか。また、
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東海沖地震や相模湾沖地震を想定したとして、否、過去に起きた、
関西淡路大震災や利尻沖地震等の例を見るまでもなく、大地震襲来で、
ー庁舎だけ生き残って、旅館・ホテルの宿泊客や市民の安全はどうなるのかー
ー市民と一緒に死ぬなら本望ではないかー等々、
素朴な疑問は未だ払拭できないでいる。それより、
経済対策が最優先、急務だろうに。との思いは強する、
新庁舎建設反対市民も多いのも事実である。そんなこんな、少なくても
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斎藤市長が公約した財政健全化へのメドがつくまで、
建設推進派会派議員からの激しい突き上げにも、結果的に、ノラリクラリ、
目先を眩ます猫だまし戦術(?)で、先送りした信念は高く評価してきた、しかし、
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昨年11月、建設部庁舎建設室から12月議会への政調会資料として、
「分庁建設について(分庁化の全体計画)」が提出されたことで、
対立候補を大差を付けて発足した、第2次斎藤市政の
庁舎建設に対する考え方を知ることとなった。市長の権限は絶対である。
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例え、工法が違っていても、建設推進を訴えてきた会派議員への、
懐柔策となる。強いては、市内建設業界への朗報ともなるだけに、今日の、
視察に議員13名から、参加申し込みがあったのも頷けた。
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町田市中町第三庁舎への視察理由は、
◎組織改正に伴う本庁舎内の行政サーボスと執務スペースの狭隘解消を目的として
再配置事業として新たに、市の駐車場用地に建てられた。
解体して建設までの設置工期が限られていること等、
リース方式が有利として採用された。町田市職員との質疑応答では
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一級建築士の免許を持つ梅原議員が質問の口火を切った。
ー耐火性能はどうかー、ー4〜5階建ては可能かー、ー市民から不満の声はー
ー災害への不安はないかー、ー耐用年数はー、ー坪単価ー
ー仮庁舎だが本庁舎に向いているかー、ー仕事に支障はないかー等々、
同僚議員から矢継ぎ早に質問が飛んだ。結論としては、
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プレハブリース方式でも18年経過した別庁舎の耐用実例や、リース方式で重要なのは、
契約時であり、リース期間が終了時の解体と再契約について、
明確にしておけば、利用価値はグンとアッオプする。との、答えを引き出し、
質疑応答は終了した。百聞は一見である、小生自身、
庁舎建設分庁化再考へ大いに参考となった視察だった。ただ、新消防署の
旧長崎屋跡地移転建設に対する住民の反対意見も根強く、一波乱ありそうである。
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