熱海市議会6月議会閉幕へ

「熱海市議会」6月定例会は、
今日午前10時より開会され、
上程議案全が採決され閉幕した。
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追加議案として、
常任委員の選任が行われたが、
小生は、
前回に引き続き、
観光福祉と広域行政の
各常任、特別委員会を希望した。
理由は、
医療や介護、
観光全般を含む常任委員会が、
観光福祉委員会であり、
熱海再生の糸口として、
多くの市民から期待が集まる、
今夏開催される予定の、
「野外コンサート」を軸にした
”イベント”による町おこしが
日帰り、宿泊、飲食、土産等々に、
どの程度の、
経済波及効果を生んだかについて、
観光福祉員の一人として、
次回の、
9月議会において報告できれば幸いである。
さて、
最終日が午前中に終わるなど、
別名、
市議会ポスト改選議会にしては、
いつになく時間的にも、
シャンシャンシャンと
スムースに閉会した感の6月定例会だが、
水面下では、
各会派ポストをめぐり、
様々な駆け引きが行われ、
地方議会にも、
自民・民主の政治力学がビミョ~に反映されていた。
閉会後、
建設部の職員と、
日金町に建設予定の工事現場に立ち会い、
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周辺住民から苦情のあった、
案件について、
確認する意味でデジカメに収める。
現場から推測できる、
懸念材料が浮上するなど、
職員の意見を聞きながら、
周辺住民との協議をどう重ねていくか、
課題は多そうである。
さて、
6月議会での、
小生の質疑内容について、
その前置きと、
質疑に対する担当部長の答弁を、
合わせてご案内したい。
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熱海市政調査会「村山憲三」でございます。
ただ今から、
6月定例会に上程されました
議案に対する質疑並びに一般質問を行います。
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3月議会から今日まで、
僅か3ヶ月の間に、
国際的な原油価格上昇によって、
資材や食料品などの
生活必需品の高騰が続き、
格差社会が広がっています。
年金保険料を始とする
行政の腐敗や
ムダが表面化する中、
弱者切り捨て、
75歳以上を別枠とした、
「後期高齢者保健制度」見直し案が
塩漬けにされたまま、
ここにきて消費税アップが取りざたされています。
地方自治体の
財政赤字も表面化、
大阪府を筆頭に、
財政再建団体“転落”情報が報道されています。
中でも借金5兆円、
9年連続赤字が続く大阪府では、
今年1月に当選した
橋下知事は、
府職員に対して
「破産会社の従業員であるとの自覚を持って欲しい」と訓示して
財政再建に取り組みました。
熱海市も財政事情は厳しく、
大阪府より一年以上も前に
「財政危機宣言」が
全国に発信され関係者に衝撃を与えました。
途中撤回されたとはいえ、
この宣言を機に、
熱海市は
財政危機という不安定要素を抱え、
宿泊客は
年々激減するばかりで、
観光地熱海の地盤沈下は烈しく、
税収が不足した分を、
水道や
温泉料金を始めとする
公共料金の税率アップや
厳しい取り立てとなって、市民生活を圧迫しています。
行財政改革が
遅々として進まない
「斉藤市政」に新たな課題が生じました。
ウオミサキホテルの倒産です。
あろうことか、
長年熱海市の観光団体のリーダーを担ってきた
「経営者」の夜逃げという結末を向えました。
この寝耳に水の倒産劇によって
浮き彫りになったのが、
雇用を奪われた従業員の
生活権であり、
売掛金を残す取引業者や
連帯保証人の存在であります。
連鎖倒産という
2次被害が懸念され
関係者の注目が集まる中、
来月1日から
「公営会計滞納整理実施要綱」の
停水・停湯処分基準を
一カ月短縮する改正が行われます。
この改正が、
慢性的な赤字経営に直面している大
型宿泊施設を
益々がけっぷちに追い込まないのか。
夜逃げ倒産劇を反面教師として、
その対策は万全なのか。
懸念は広がるばかりでございます。
ただ昨日、
財政部長の答弁を聞いていますと、
赤字に対する
早期健全化基準値が引き下げられ、
熱海市の財政再生団体入りは、
当分回避されたというニュアンスの発言でしたが、
熱海市の
大きな税収源は、
ホテル・旅館からの固定資産税であり法人税です。 
 
基幹産業の閉鎖が相次ぐ中、
今また、
有名ホテルの経営ピンチ説が、
実しやかに市内を駆け巡っています。
激減する宿泊施設を前に、
この先、
熱海市が
観光を基幹産業としてどのようにして
税収を図るのか、
斉藤市政からは具体的施策は全く見えてきません。
私はこれまでに、
財政改革に大鉈を振るうには、
箱もの施設の売却や
民間委託を始めとして、
巨額な税金が配分される、
我々議員も含む
役所の人件費の大幅削減が不可欠であると、こ
の場を通して何度も具申して参りました。
熱海市が今後も
観光を基幹産業としていくのであれば、
既存の宿泊施設や
企業誘致を対象とした
“特別優遇税制”導入は
避けて通れませんが、
そうした熱海再生に向けた
“アグレッシブ”な動きも全く見えてきません。
そんなこんなで、
熱海市政に対する、
期待感は薄れ、
良識ある市民の
フラストレーションは膨らむばかりであります。
「思うことを言わねば腹ふくる」という諺もございます。
厳しい現状に直面するなか、
非礼を承知の上で、
敢えて実名を上げながら質問をさせて頂きます。
(つづく)

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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