熱海市議会には3つの常任委員会があり、
小生が所属するのは「観光福祉委員会」。
米山秀夫委員長の下、
加藤俊夫、加藤則夫、岡武秀、田中秀宝、山田治雄の各議員と
小生を入れた、7人で構成されている。
各委員会とも、
それぞれのテーマに応じて、
年に一回の行政視察研修がある。
今年は北海道「旭川」と、「岩見沢」が
視察先に選択された。
旭川は年間145万人もの入園者を集める、
「旭山動物園」を視察し、
そのノウハウを求め現場の空気を肌に感じ取ってくることだった。
加藤則夫議員は事情があり欠席したものの、
当局からは、
竹部市民福祉部長、山縣観光文化部長、
山口議会事務局書記が随行した。
動物園は11日に予定されていたため、
旭川に到着した午後から、
「北の国から」最終章”02”遺言」で登場した、
拾ってきた家~やがて町~を見学する。
全国発信された
撮影現場「富良野」麓郷地区には、
霧雨混じりの愚図ついた天候で、
ワイシャツ一枚では寒いくらいだったが、
観光バスやワゴン車、乗用車で訪れる
観光客は次から次へと後を絶たない。
倉本聰氏作テレビドラマ「北の国から」の主人公、
”黒板五郎”が畑から出た石を積み上げてつくった家や
五郎が住んだ2番目の家、
五郎が雪子のために作った、廃材を加工して作った家など
アイデア一杯のユニークな建物は一見の価値はある。
ちなみに、オープンは2004年、
入場料金は200円。
知床が世界遺産に指定され、
バスや車が身動きできないほど、
観光客で溢れ、前述した「旭山動物園」も、
リピーター客を入れて年間150万人に迫ろうとしている。
熱海市にも花火や梅園など、一過性の
イベントはあるが、経済波及効果は一部の
宿泊施設を除き、市民レベルでは二進も三進も行かない
状況にまで陥っている。
マスコミやメディアを意識せずして、
観光行政は成り立たないというのが正直な感想だが、
熱海市の為政者に、
「富良野」北の国から最終章だけでも、
改めて見ていただき、そして現地に足を踏み入れ、
熱海市政が捉えてきた”観光施策”という概念を
根本から考え直して頂きたいものである。
なぜならば、熱海市には
ドラマを書かせれば過去幾多の名作を残してきた
「橋田」、「小山内」お二人の脚本家が
お住まいになっていらっしゃるからである。