高橋弘会長の自伝
”わが人生”その(91)
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ー私はあれこれ試した末に、
ある道具を考案しました。
パトローネの口に差し込み、
2枚のシートで
ベロを挟んで引き出す道具です。
暗室でなく
明るいところでできるのも
特徴の一つです。
「フィルムビッカー」と命名して
何度か改良を重ね、
1997年に特許を取得しました。
専門業者さんに制作してもらい、
グループ会社エフエルから
発売したところ、
大変評判が良く、
海外でも
米国のコダック社や
英国のインフィールド社から
OEM製品として発売されました。
未使用フイルムを
引き出すために
考案した道具ですが、
市販してみると、
撮影済みフィルムにも
使われていると分かりました。
フィルムは
最後のこまが撮影されると、
カメラ内でベロまで
自動的に全部巻き戻されます。
(つづく)