熱海市監査委員報告。 ーこれからも災害対応に係る多額の財政支出が想定されるー

熱海市議9月定例会。
観光建設公営委員会での
代表監査委員による、
令和3年度
熱海市各会計決算審査報告。

・・・・・

実質収支の適否を判断する指標の
実質収支比率は、

3%から5%が望ましい範囲とされますが、
当年度は16.6%となり、
前年度に比べ
12.2ポイントと大きく増加した結果となりました。

しかしながら、

災害復旧事業を含め翌年度への繰越事業が
例年に比べ数多く生じており、
それらの事業に対する
支出が完了していないことや、
今後の
災害復旧及び復興事業の財源確保を考えると、
一見、
過剰な黒字と見えがちですが、
実質収支の増額は、

災害を起因とする歳入歳出の影響を受けた
一過性のものと推測され、

当年度決算で
財政状況が好転したものとは考えられず、
これからも

災害対応に係る多額の財政支出が想定されることから、
今後も
予断が許されない状況と考えるべきであります。

また、

財政調整基金をはじめとした積立基金は、
年度間の
財政調整などの手段として、
安定した
財政運営を行う上で
重要な役割を担うものであります。

今後も災害等の予期せぬ支出に備え、

積み立てを行うとともに、

計画的な活用と、効率的な運用・管理に

努めていただくよう要望いたします。

(つづく)

 

 

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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