髙橋弘会長(万葉倶楽部)の自伝、
神奈川新聞連載、
”わが人生”ブログ版その85話。
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ー「日本ジャンボー」創業時に
米国製の
大型焼付け機を導入して以来、
私は
各地に次々新設する工場にも
大型機械を設置しました。
写真のプリントを
機械で大量処理するのが、
当社の特徴であり強みでした。
しかし、
焼き付ける写真の100%が
機械で処理できたわけではありません。
現在のデジカメには
自動露出機能や
「蛍光灯モード」
「夜景モード」などの
モード機能が付いています。
しかし、
当時のフィルムカメラには
そうした機能がないため、
お客さまから預かった
フィルムの中には、
逆光で人物の顔が
真っ黒になった写真や、
「色かぶり」といって
全体が緑色がかったりする
写真が混ざっていることがありました。
色かぶりは、
太陽光や蛍光灯といった
光源の違いによって起きる現象です。
人間の目は非常に優秀で
どんな光源の下でも
本来の色で見えるように
調整するのですが、
カメラはそれができません。
すると、
目で見たときと異なる
色合いの写真になってしまいます。
(つづく)