今日は松戸市にある万星食品株式会社にて商談のため、午前中に上京する。
行きは、昨年末に熱海市民となった、新宿曙橋スタジオB1のオーナーで
写真家の川口直信氏の運転するクルマで快適なドライブを楽しみながら、
湯島の名物天丼屋「天久」にて、ささやかながら送って頂いた御礼とする。
今日は万星食品株式会社、水素水のブルーマーキュリー、栄養サプリと
化粧品のアジュペックス株式会社等々のオーナーと、熱海発商品開発プランの
具現化について話を進める。詳細は次の機会に回し、注目されていた
熱海の老健施設破産と不可解な新医療法人への事業継承を検証したい。
案の定、医療法人社団”誠寿会”が破産手続きを開始した。このニュース、
市内伊豆山にて老人保健施設「熱海ナーシングホーム翔寿園」を運営する
医療法人社団”誠寿会”に対して、東京地裁が破産手続き開始を決定したもので、
負債総額は約6億円。ナーシングホーム翔寿園は入所82名、
ディサービス20名、居宅支援事業を行ってきたが、昨年、介護報酬の
不正請求が発覚し、医師の配置基準不足により、総額約2億円弱の
介護報酬の原則一括弁済を求められていた。この処分で介護報酬が
平成25年10月~平成26年9月報酬分を5割カットされた。このことに伴い、
平成26年11月の間1ヶ月約1千万の資金不足が予測され、この間(1年間)、
約1億の資金調達が必要と推測され、関係者の間では、維持させるには、
融資先が必要となるが、当法人に担保資産がないことまた、
多額の債務(不正返納金及び法人の債務)があることから、
この条件を飲む融資者はいないと思われていた。ただ、
熱海市の立場から言えば、この状況の中、熱海市の介護を担ってきた
医療法人として、第1に入居者の安心の確保、また、従業員を考えたとき、
このまま介護老人保険施設を閉鎖させては社会通念上、法人として
責任を逃れることはできないと思われ、営業権を転売することが、
可能であればそれが一番望ましいと考えていたようだ。正に、
熱海市及び市民にとって一番有利な方法としては、入居者がそのまま入所でき、
従業員もそのまま勤務を継続し、不正請求の一括返済が望ましいものの、
資金的にも困難であることから、各保険者には分納で返納できること、
また法人の債務もそのまま継承されれば、介護保険の許可手続は
スムーズに進行できるものと思わていた。ただ信頼できるスジの話しでは、
”誠寿会”の破産を前にした今月1日は既に、正規の手続きを踏まずに、
倒産法人と同名の、医療法人社団 静寿会(菜の花)が県の認可を得たとして、
事業継承の申請を行っていると打ち明けた。さらに、通常、
新法人に移行するには手続き上、6ヶ月以上かかる許認可事業である。即、
事業継承の裏でどのような政治力学が介在するのか、6月議会で質したい。