早くも2月に入り、
当然のことながら
明後日は「節分祭」を迎える。
光陰矢のごとしというが、
月日の経つのは”早すぎる”のだが、
100歳を迎えるというのに、
現役で活躍する「芸者」さんも
熱海には存在している。
全国に”2,800人”いるといわれる、
「芸妓さん」の中で、
現在最高齢者は、
「熱海芸妓置屋連合組合」所属の芸者さん、
「小金」姐さんだ。
芸妓一筋80年。
今年白寿(99歳)ながら、
今年で18年目に入った、
「熱海をどり」の”地方”(じかた)を
開催時から担い、
熱海の芸妓文化を全国に発信する、
牽引車の一人として、
舞台に彩を添えてきた。
明治41年9月、
東京港区(当時芝区)の愛宕山近くで生まれ、
小学校入学前に、
芸妓置屋を営む義姉を頼って「甲府市」へ。
その影響からか、
半玉としてお座敷に出たのが、
小学校卒業後というから早い花柳界デビューである。
熱海市には、
昭和33年1月に
赤坂(東京・港区)から転居してきた。
最盛期には「1,000」人を超えた
「熱海芸者」も、
バブル崩壊後の平成2年以来、
約250人にまで減少し、
さらに、
ここ数年来、
観光産業の地盤沈下が進み、
宿泊施設の休・廃業に歯止めが掛からず、
その影響で、
”芸者衆”の仕事場も奪われ、
深刻な死活問題も浮上している。
そんな中、
熱海芸者衆の存在を再び全国に発信することで、
観光地熱海の
カンフル剤にしようと立ち上がったのが、
「熱海芸妓置屋連合組合」、
「熱海温泉ホテル旅館共同組合」と、
「復活熱海元気ですよ」事務局の三団体である。
その”プランA”が、
「小金」姐さんに対する、
伝統文化継承への何らかの特別功労賞と、
東京の財団が企画する、
テレビの報道特集である。
予定では3月8日(土)に、
日本テレビが報道特番として、
「小金」姐さんにスポットを当て、
”プランB”として、
”熱海の舞妓さん”となる、
「半玉」さん10人(予定)の誕生とを、
コラボレーションして、
熱海の花柳界を
クローズアップさせようというもので、
昨日は、
「熱海岡本ホテル」ロビーに、
「小金」姐さんと関係者の皆さんに
テレビ出演の是非を確認するため
お集まりした席にお邪魔した。
去年3月に、
「起雲閣」にて、
三味線の歩稽古をしているところを取材したが、
あれから一年が経過しようとしているが、
”小金”姐さん、
用意された昼食に舌鼓を打ち、
50年以上も前の写真を取り出し、
セピア色した思い出の切れ端を
懐かしそうに披露して頂いた。
~好きな仕事をして一生を全うしたい~
それが元気の源、健康体で働ける秘訣といい、
「100歳」を過ぎても、
現役続行が夢ではなくなり、
テレビ放映が待ち遠しくなってきた。