熱海市9月議会

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 ただ今より、熱海市政調査会「村山憲三」が、一般質問させていただきます。
今年は、五黄土星中宮の年であり、歴史の事象の中でもこの年は、天災・人災の混乱をジャッキする、凶年とされています。日本列島においても真夏日の連続記録の更新、観測史上最多の7個もの台風が猛威をふるい、今また、追い打ちをかけるように21号が列島に襲いかかっております。
 連日紙面を黒く埋める凶悪犯罪の続発やイラク戦争による景気後退等々、改めて、気学運勢暦を見やった次第であります。
 さて、熱海市にとっても今年は凶作だった、と、言わねばなりません。
 それも、「熱海花の博覧会」という、一過性のイベントに「市民の血税」が、人為的・作為的に搾り取られた財政的人材だったのであります。


 最高責任者である、川口市長さんは、二億五千万円もの赤字について、見通しの甘さを認めつつも、宿泊客増やPR効果を盾に「開き直り」とも思える発言を繰り返しておりますが、熱海花博の巨額赤字に対する、決算検証や結果責任についても、まだ、来年の税収にどのように跳ね返ってくるのを見極めるまで、終止符は打たれないのであります。
 私は、花博を一貫して反対してきた議員として、「施設を残さず、心を残す印象的事業」と強行しつつ、説明なく一億円もの事業費を追加し、あろう事か、6月議会では地元関係業者救済を盾に、二億四千八百万円もの赤字補正を未決済のまま執行いたしました。この独善的手法こそ、花博惨敗の根源として、質さねばならない重要なテーマなのであります。
 先月、「花博実行委員会」を傍聴させていただきました。法的拘束力のない、「北本総合プロデューサー」への責任転嫁論や、矛先かわしのガス抜きをする委員はいても、実行委員会や当局に対する批判の起きない不可解な委員会であり、早くこの問題にケリをつけたいという茶番劇の感が否めませんでした。
 結果、間接的公共事業ばらまき興行だった、花博は、執行者がどのように詭弁を弄しても、紛れもなく熱海への批判を押しとめ、温泉地の衰退を早めていると申し上げなければなりません。
 北本氏に、約八億円もの事業を丸投げしたのは誰だったのか。
 弱体する温泉地の即効性カンフル剤としては全く逆効果だった、「丸投げワクチン」。
その、強い財政的副作用から、憤死の重症に直面する観光地熱海。
①花博に関して、川口市長さんは、前代未聞の期末手当て217万円カット以外に、市民に対して自責の念は駆られないのか、の質問でしたが、総括が済み次第、お聞きしたいと思いますので、決算検証に関することだけ、お答え下さい。
熱海市の観光宿泊施設の構造的欠陥について、日本ジャンボー「高橋会長」さんは、こう述べております。
「団体客をメインのホテル旅館は、不況の中で一万円前後の定額料金でなければ、客が来てくれない。しかし、一万円前後の宿泊料金では毎日満館になっても商売にならない。一泊一万円で百人の団体に消費税を入れると手元に70万円しか残らない。さらに、普通住宅の約6倍という固定資産税が重くのしかかってくる。ホテルKKRの場合、固定資産税は一年間約6800万円とべらぼうな高さ。部屋は55室なので一部屋あたり年間123万6千円。一ヶ月にすると10万3千円、一日当たり3400円の計算になる。旅館やホテルは風呂やロビーを造っても、これらは直接稼いではくれないが、パブリックスペースにも固定資産税はかかる。採算度外視の国の施設だからやっていけるが、普通の基幹産業では経営は成り立たない。一度赤字が増え始めると再建の見通しは全く立たない。」
 こうした実情をズバリ指摘されますと、非現実的な、花と光とカジノ構想も含め、市長さんの公約では、熱海市再興のヒントは全く見えてきません。
今、熱海市民が渇望する施策は、即効性のある再生案だけであります。
 その所を踏まえまして、市長さんには、熱海の再考案や定住人口増加策についての具体的施策はあるのか。昨日の同僚議員と重複しないよう簡潔にお応え下さい。
 また、東海岸町旧観光施設取得業者による収益性の高い大型高層マンション建設計画が再び市民生活を脅かしております。ソロバンにあわない、商業施設や観光施設建設計画を望むのは絶望的でありますが、市長さんは、建設指し止めの法的処置も辞さないとの決意で、来年4月1日をメドに観光ガイドラインを策定するようであります。業者が建設予定の東海岸町超高層リゾートマンション計画を凍結することが法的に可能な条例なのか、お応えください。
次に、8月8日、熱海市議員採用事務能力試験において、前代未聞の不適正行為がありました。市民や応募者に不信感を植え付けた、この問題の管理責任の所在と再発防止案や、再試験に要する経費負担額について、簡単に説明していただきたいと存じます。
 悪いことは続くものでございます。
職員採用不適正行為があった翌日の、9日朝6時、のことでございます。サンビーチ清掃中に民間委託業者が誤ってビーチクリーナーのシャフトにズボンを挟み、あわや右足切断という大事故を起こしましたが、この委託業者の事故による管理責任は熱海市にないのか。お応えください。
 最後になります。年間、13回もの花火大会が連発され、経費合計9733万円が費やされております。
観光施設や宿泊者、リゾートマンション族には好評を博しているようでございますが、大多数は近在からの見物客であり、開催時間の設定や導線整備の無関心さもあり、ゴミを散乱させるだけで市街地商店への経済波及効果は全く薄いようですが、お応えください。
当局におかれましては、ご答弁が、昨日と重複しないよう、予めお断りいただきまして、私の壇上での質問にかえさせていただきます。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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