「東海日報」(現廃刊)が看破していた観光地熱海の現状。

ー東海日報ー

今から約20年以上前に廃刊した、
熱海温泉の日刊紙で、

当時の市議会に切り込む、
硬派な新聞として人気を博した。

昭和58年当時の野毛社主は、
紙上において、
熱海市の観光に対してこう記しており、
その指摘は、
的中したまま今に続いている。

ー観光は商品化してこそ、
市も市民も
利益を得られる場合を資源と云えるし
観光商品と云えるのであり、

旅を商品化することが
産業化であり事業化である。

需要者は暇と金を持って購い、
観光供給者は
風景、風物、泊める、食事、商品、
見せる、食べさせる、売ることによって
利益を満たす観光資源であって、

梅園の如く見せるだけでは
観光商品でなく勿論資源とは言えない。
市が
公園記念館に入場料を取る場合は観光資源であり、
この投資こそ財政投資である。

梅園の如く贈与による資本投下にしろ、
元を維持管理し充実を図るのは
継続投資が必要であり、

観光に価値を計るのには
資金投下をさせなければならない。

市の財政が苦しいのなら
尚更
資源としての収入を計らねばならない。

熱海市は労働人口が流動的。
向上せぬ市民生活

熱海市は農業的にみても漁業的にみても
極めて零細な企業構造で

観光都市構造の観光産業の中へもなじめない
協調性が図れないところの二重構造。

求人都市にありながら
若い世代は他都市へ流出ー

ー昭和47年、熱海はどこへ行く 東海日報よりー

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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