今日開催される、
藤枝伸二氏の
出版記念会への参加は
後援活動を含む、
諸般の事情で
欠席となりました。
その、
後援会活動の一環として、
昨日は、
熱海市渚町、
国道135号線沿いにある
骨董屋「古梅苑」さんを
定期訪問した際の
話しでが、
店内に入ったら、
丁度、
宅配便が到着し。
梱包を解いたばかりで、
中から、
写真にあるような、
花瓶のようなものが
出てきました。
遺品整理として、
ネット購入したそうです。
ご主人から、
堆朱(ついしゅ)といって、
彫漆の代表的技法の一つで、
ヒノキ材に朱漆を
数10回から100回以上
塗り重ねて
適当な厚さにした上で、
表面の図柄には、
刀で浮彫りにしたもので、
大変な手間隙を掛けて
制作した一品だと、
説明がありました。
また、
彫漆というのは、
中国の宋代以降のものが
現存するそうですが、
日本で製作されたのは
室町中期ころからで、
古梅苑の主人は、
アイパットを開いて、
“堆朱“を検索しながら、
補足説明してくれました。
新潟県の村上地方は、
平安時代から
天然の漆の生産地として、
広く知られおり、
村上木彫堆朱は、
15世紀の初めに、
京都の漆器職人が
中国の堆朱を真似て、
木彫の上に
漆を塗る技法として始め、
その技法が
村上地方で
寺院を建てたときに
伝えられたもので、
最初に寺院を建てた
宮大工が技術を覚え、
江戸時代になると
武士と町民の間に広まって
今日に至ったそうです。
梱包が解かれ姿を現した
堆朱がどこの産で
いつの時代のものかは
次回質問するとして、
手間隙かけて
丁寧に作りあげられた
美術工芸品が、
骨董品の価値を持った、
遺品整理品として、
古梅苑さんで
幾らで販売されるのか、
興味が湧いてきました。
また最近では、
古美術骨董品に対する
人気は、
これまでの一部
好事家だけのものでなく、
‘’刀剣女子“に続いて、
若い女性にも
広がりつつあるようで、
彼女たちは、
店舗のディスプレイや
高級料理店では、
茶器や杯などの
陶芸品を実用品として
買い求めているようで、
今後は、
古美術骨董品業界の
裾野の広がりに
期待したいですね。