髙橋弘会長(万葉倶楽部)の自伝、
”わが人生”の連載途中ながら、
高齢者収容施設を舞台に
倉本聰が脚本した
テレ朝「やすらぎの郷」が
話題となっていることから、
7年ほど前に小生が手がけた
日本監督協会有志による、
芸術家の終の住処、
”残照の家”計画を
もう一度見直す事で、
熱海市の空き家対策及び
高齢者を対象にした
予防医療等にヒントを見いだすため、
さて、”残照の家”計画だが、
監督協会有志が参考にしたのが、
パリの郊外にある、
芸術を生業にしてきた人たちの
老後を支える施設
「国立・芸術の家」である。
創設者は貴族の女性で
S•シャンピオンといい、
シャトー風の広大な敷地と
住居を芸術家たちの
「終の棲家」とするよう遺言し、
現在では国立の施設として
運用されているようだ。
残照の家設立趣旨について、
監督協会有志の一人は
釈迦が悟った
生老病死の「老」の日々を、
運命と受け止めて
甘受しなければならないのか。
年金もままならない老後を
彷徨なければならないのか。
何人の上にも確実に訪れる
老いという状況は
拒否できないものの
悲惨な老後生活だけは回避させたい。
そこで日本映画監督協会の
福祉厚生委員会と
日本俳優連盟が共同で、
タイトルにあるような施設を、
最初は、
10~15人程度の規模で立ち上げ
独自の運営で安心安全、
孤独とは無縁な
コミュニティホームを造りたいとの、
設立趣意書を受け取り、
当時(2011年6月議会)で
当局に対して質している。
(つづく)