以前、
田原総一郎氏がMCを務めた
朝まで生テレビという番組で、
評論家・西部邁氏を知ったが、
間近に見る実物は外見上は。
長い評論活動を通じ、戦後の
アメリカナイズされた
親米路線とは一線を画し、
日本の立場を一貫して、
「自主・独立(防衛)」
主張してきた同一人物とは
思えないほど以外と小柄だった。
神経痛を病んでいるとかで、
両の手には白い手袋をまとい、
『アメリカ帝国の挫折』と題した
演目に市ヶ谷のホテルに参集した、
国防協会関係者は熱心に聞き入った。
内容をかいつまむと、
明治17年 福沢諭吉は
アレクシド・ド・トクヴィル
(フランスの歴史家・知識人)の
アメリカの
近代民主主義思想の古典である
著作(アメリカのデモクラシー)を介し、
アメリカは新時代の先端を走るが、
同時に、その先には
経済と世論の腐敗した
混乱の時代が待ち受けていると予言、
福沢もまた、
電信、印刷、蒸気機関車等の
西洋文明を追えば
日本人は駄目になると看破し、
アメリカは
ローマ帝国に擬えたと説いた。
西部邁氏は、
私は反米思想ではなく、
未だに不安定な統治状態(日本)に
あるにもかかわらず、
アメリカ万歳を叫ぶ、
日本人に対して寧ろ
”半日感情”を持っている。
また、
デモクラシーは死に
終わりなき滅びに入った。
人類の腐りを嘆きつつ生きよう❗️と、
高度大衆社会へのアイロニーをかまして、
アメリカ帝国の挫折を講演した。
講演終了後に同行した、
細川筑波大名誉教授と
宮下国防協会理事と記念写真を撮り、
講演で受売りした情報を
反芻しながら帰宅した。