先日市内に配布された浪漫演歌「熱海・・・愛再び」のPRカラーチラシ。
”再び熱海を日本一の旅先に”、と、市民が渇望するキャッチコピーとともに、
熱海市内の主だった観光団体や関係者に同名の試聴版CDが送達された、
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送り主は、作詞家で「熱海をうたう会」代表の遠藤邦夫氏。遠藤氏は
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元出版社経営を経て数年前に熱海に移り住んだ方である。ここに至る経緯を
ごく手短にご紹介すると、本業の傍ら演歌歌手・吉幾三さんのナンバーの一つ
「渋谷シャンソン」を作詞しその後、童謡詩(詞)に転向500以上の作品を残して、
平成15年77歳で他界した、故、人見じゅん氏に師事を受け作詞家デビュー、
数年前、ワケあって県内から”熱海を終の住処”と決め移住する。遠藤氏は、
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ーかつて熱海は、さまざまな旅人を吸引する日本一の観光地でした。
温泉と貫一お宮の二枚看板で繁栄した時代も、
新婚旅行地の記憶も幻影となり、文人墨客の輝きもセピア色となってしまい、
衰退とか没落のレッテルが貼られ、その傷口にさらに塩をすり込むのが
人の性であります。こんな観光評論家に一矢報いたいものです。
NHKのテレビ小説、”あまちゃん”効果で湧くのが北三陸の町。
なんといっても、人の口に上る話題作りです。これをキッカケに私は
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熱海を題材に歌、唄、演歌を連作していく所存です。言うなれば
旅人増産計画とでももうしましょうか。今回、CDにカップリングした
「熱海お綺麗節」の2作品を浪漫演歌として親しんで頂ければ幸いです。
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ーあるひとびとは安住の地を求めて旅に出ます。
逢いたい人を求めて旅に出ます。焦がれた男を求めて旅に出ます。
この漂白する一群、私はその旅のひとつひとつに高揚しロマンを感じてしまいます。
おそらく彼らも帰還の定めを断ち切られているのでしょうからー
「熱海・・・愛再び」作詞遠藤邦夫氏。作曲蓮田まこと氏。
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丹那の闇は深すぎる
連れて行くのか地の底へ
行けというならそれもいい
一途な愛があったのも
忘れた馬鹿な俺だから
もしも鬼籍があるならば
終着駅は熱海駅
君住む町と誰かいう
熱海愛再び
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夜汽車に乗って別れるの
そんな昔の話しなら
涙流れもしないけど
あの時愛があったのも
築かぬ馬鹿な俺なのさ
梅の季節が過ぎたなら
執着駅は熱海駅
冬の終わりを告げている
熱海愛再び
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もしも奇跡があるならば
終着駅は熱海駅
君住む町と誰かいう
熱海愛再び
(つづく)