熱海市議会6月定例会閉幕

熱海市議会6月定例会は上程議案の採決や、正副議長及び
常任、特別の各委員会、議会運営委員会メンバーが一新して閉幕した。
今定例会では本会議2日目に上程された、消防署員による盗撮疑惑、
この前代未聞の不祥事により齊藤市長の給料1ッヶ月分の10分の一の
減給を盛り込んだ議案第47号については、小森総務福祉教育委員長から、

ー5月21日に発生した消防職員による非組織的なカメラ設置行為に起因する
一連の不祥事に対する責任を考慮し、市長の給料の支給額に関して
減額措置を講ずるため、本条例について所要の改正をしようとするものであり、
必要な措置と認め賛成多数をもって原案のとおり可決しました。なお、

今回の消防職員の不祥事に関する当局の初動対応の不備は、
事件全体の不透明性と疑問を生み、
全体の解明がなされていないように見受けられる。そこで
更なる事件の解明を進めると共に、過去の消防職員による不祥事を含め、
根本的に硬直化した消防組織の体質改善、規範意識の徹底など、
二度とこのような事件を繰り返さないための
組織挙げての改革及び事件の全体解明を進め、一日も早い市民の信頼回復
努めるよう求める付帯決議が全会一致でなされましたーと、報告された。

実に寛容なる処分である。盗撮カメラ発見時に私物ではないと否定した当該署員。
初動対応の不備に乗じて保管場所から持ち去った上、記録媒体を空にするなど、
まんまと証拠隠滅に成功し、隠蔽工作疑惑を燻らしたまま、
逃げ果せた感の印象を焼き付かせ、しスッキリしない形での結末だった。ただ、
この不祥事、委員長報告にあるように更なる事件の解明を進める、とあり、
このまま終わるはずもなく、被写体にされつつあった署員や
初動対応の遅れを糾弾された署員及び市民が”ハイそうですか”と納得する筈もなく、

今後、首長の決断力の甘さが、尾を引かないか懸念するところである。また、
この議案の採決には、本会議で質問した議席番号10番の小生と、
再質問で問題提起した前列13番の蛭川議員だけが反対して賛成多数で可決された。


最終本会議

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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