熱海市内のジュニアバレーボールクラブ、「クローバーズ」(三枝武司代表)が、
平成24年度(第14回)東海小学校バレーボール新人大会に静岡県代表として、
先月23日〜24日の両日、岐阜県山県市総合体育館出場し見事、4位に入賞した。
出場チームは静岡県、愛知県、三重県、岐阜県の各代表3チーム。ちなみに、
順位決定トーナメント戦で、愛知県第2代表の南ジュニアにセットカウント2・1、
3位決定戦では同じく愛知県第3代表のはやてバレーボールクラブに2・0で敗れた。また、
他の静岡県代表女子チームの成績は、広陵バレーボールチーム(藤枝市)=9位
SIMADA V6バレーボールチーム(島田市)=10位の成績だった。
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「海と山の民」(東大和作)その2
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熱海市役所。通は、小人たちを動物園のように見られるテーマパーク建設の
企画を提案したが、市長から「信用されたければおもちゃの弓矢ではなく、
本物の小人を見せろ」と一蹴される。通は小人生け捕りのため、
カズヒコを見かけた市街地路地裏を探索することにする。
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鼠 は繁華街の近くに巣を構えていると考えたカズヒコは
熱海市庁舎に足を踏み入れる。そこで観光客集客プロジェクトのために
通が小人を探していることを知る。 これを仲間に知らせようとしたカズヒコが
人気の無い空室を通りかかった時、不意に鼠の群れに襲われる。
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慣れない銛をうまく扱えず破壊され、重傷を負うカズ ヒコ。
銛の切っ先に僅かに残った柄の部分を握ってナイフのように構え、
群れの先頭に立つ矢傷の鼠を睨みつけた時、
頭上からヒメノが矢傷の鼠の顔面目がけて とび蹴りをする。
部屋の扉が開き、通が入ってくる。散り散りに逃げ出す鼠達。
動けない自分を置いて逃げろと言うカズヒコを背負って逃げようとするヒメノに 近づく通。
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三日後、海の民の集落。タカヒコは海の民を前に
「身の潔白を証明できなかった山の民を攻める。但し、その誠意と 勇気に免じて、
婚約者の安全は保証する」と宣言する。どうせ殺すなら
慰み者にして殺せと反発する民を殴り、山の民が約束を果たさず逃げても、
海の民は誇り と名誉を守れと命じるタカヒコ。
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タカヒコの自宅。カシノヒメを連れてきたタカヒコは、
美しさと度胸に一目惚れした、あなたを捨てて逃げたカ ズヒコを忘れてここに留まり、
自分と結ばれてほしいと告げ、カシノヒメを抱き締めるタカヒコ。
身を捩って拒否するカシノヒメ。今からあなたのふるさとは消 滅する、その時、
誰を頼れば良いか、ここでじっくり考えながら
我々の帰還を待てと告げて毒銛を手にし、外出するタカヒコ。
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通の部屋で目を覚ましたカズヒコは、傍にヒメノがいること、
傷の手当てを受けて虫かごの中に寝かされていることに気が付く。
「人間に見つかった瞬間から、その小人は天涯孤独。
二人の死体が残らぬよう自害するか、この男を殺すか……」と考えを巡らせる。
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ズヒコが目を覚ました事に気付いた通は色々話しかけるが、
二人の小人は沈黙を貫く。沈黙を言葉が理解できないからだと考える通。
小人が幸せに暮らすため に、人間にその存在を知らせ、
小人を外敵から守る環境を人間が用意する。
小人達の暮らしぶりを人間が観察できるように、小人達の集落を
テーマパークとして 開発し、そこに小人たちを住まわせようと考えていることを
一方的に喋り、もっとたくさんの仲間を見つけてあげよう、と外出する通。
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体格に比べて四肢の力が 極端に強い小人の特性を活かし、
虫かごの蓋を開けて脱出し、窓ガラスを叩き割って通の部屋を飛び出す二人。
どれだけかわからないが、かなりの時間が経過し ていることはわかっている。
急いで戻り、既に始まっているかもしれない戦を止め、
通の野望を阻止する準備を整えなければならない。だが集落への帰り道がわ からない。
(つづく)