ぴこ山ぴこ蔵のあらすじ発想と技法に関する実践手引き

日本ストーリーデザイン大賞の締め切りが近づいてきた。(11月30日)
平成の金色夜叉及び脱・金色夜叉をテーマに5000文字のあらすじを求める、
非常にユニークなコンテスト(公募ガイド)として期待は大きく、既に、
あらすじだけでなく、漫画の応募も10点近く集まっている。中でも、

審査員のひとりで、Web上であらすじドットコムを主催している、
ぴこ山ぴこ蔵氏のお力添いが奏功している。ぴこ山氏は自ら主催するメルマガで、
日本ストーリーデザイン大賞に関するアナウンスを、
ー当メルマガの読者さんにはもってこいの賞だと思いますぞ(^^)と、
ガンガンPRして頂いており誠に力強い限りである。PCで大賞のHPを開けば、
応募作品募集のアニメーションが呼びかけているが、このアニメのテーマは
ぴこ山氏が塾生に問いかけてきた物語の切り口、どんでん返しにある。
下記のぴこ山氏のメルマガを参照にして頂いて、あなたの、
ストーリーデザイン大賞応募作品をお待ちしています。ということで、

今日から数日間、ぴこ山氏が塾生にあてたメルマガから抜粋して、
平成の金色夜叉をテーマの作品応募のヒントとして頂くことにしたい。

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さて、それでは問題です。

これは何の物語でしょうか?

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こんな物語の型があります。

主人公が旅の途中で
3人(匹)の仲間と出会い、
力を合わせて敵をやっつけ、
目的を達成する。

さあ、これはいったい何のストーリーでしょうか?

実はたくさんの有名な物語が
この大枠を使って語られています。

例えば、あなたが思いついたのは
「桃太郎」ではないでしょうか?

あるいは、
「ブレーメンの音楽隊」かもしれませんね。

実はどちらも正解です。

貴種流離譚である「桃太郎」には
これに「桃から生まれた」という
主人公の出自の秘密を描写するオープニングがあります。

対して友情と団結の物語である「ブレーメンの音楽隊」では、
仲間になる動物たちが各自の悲惨な運命からの脱却を目指すという
「目的」について詳しく語っています。

しかし両者ともに、大枠は上記の「型」と同じなのです。

これで仲間全員の数が7人だと「七人の侍」ですし、
3人だと「ドラクエ2」。
2人だと「スティング」。

それぞれ異なるのは
登場人物を行動に駆り立てる理由ぐらいのものです。

「桃太郎」ではきびだんご。
「ブレーメンの音楽隊」では生命の危険。
「七人の侍」や「ドラクエ2」では正義感。
「スティング」では復讐心。

つまりこれは
同じ型を持つストーリーという『弁当箱』に
登場人物のキャラクターや
物語世界の設定という『料理』を盛り込んだ
お弁当のようなものだと言えます。

弁当には知らず知らずのうちに
食べる人や作る人の個性や趣味が反映され、
同じものは一つとしてありません。

大枠が全く同一の『型』を使うと
全部が同じような物語になるのではないか?
という疑問が杞憂に過ぎないことがおわかりでしょう。

神は細部に宿ると申します。

型が同じであってもディテールが違えば
「桃太郎」と「ブレーメンの音楽隊」ほどに
全く異なる物語になるわけなのであります。

どうしても最後まで物語が作れないという人は
安心して既存の有名な物語の『型』を
ストーリー展開の下敷きにして作ってみてください。

物語を結末まで発想したことがなければ、
最初は上述したように一番大きな枠から始めるといいでしょう。

お伽噺や有名な短篇は、そんな『型』の宝庫ですから、
真剣に分析すればすぐに「大枠」が見えてくるはずです。

「誰が何をして、どうなったか?」
まずはそれだけでいいのです。

 

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