午前中は、愛犬ふ〜との散歩を観光港芝生広場周辺を軽めに仕上げ、
年始回りと、資料集めに庁舎に入った。控え室では、
八幡山市営住宅訴訟のその後の経緯について、所管職員に尋ね、昼飯を、
年始を兼ねて知り合いの食堂にて、煮魚定食(さばの味噌煮)を注文する。
そのまま、銀座町の喫茶店「パインツリー」に入る。丁度、
静岡ローカルTVの番組撮影の真っ最中。録画に収めたパフェと、みつ豆を楽しみ
午後からは、公営企業の職員さんと丹那湧水の有効利用について意見を求め、
数件ずつではあるが、年始回りをして自宅に戻る。自宅のポストには、
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来週水曜日に開催される、熱海市行財政審議会の開催案内が届いていた。
諮問内容は、ズバリ、水道料金の値上げについてだった。
今年7月から4%程度の値上げをもって、有り体に言えば、
慢性的赤字に首の回らない公営企業会計へのカンフル剤とするのが狙いなのだろう。
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熱海市行財政審議会について補足を加えると、その名の通り、
熱海市の行財政の運営に関して、市長の諮問に応じて、調査審議する組織である。
昭和53年3月に審議会条例第1号が制定され、
昭和59年に第1次行政改革大綱が策定された。その後、
平成7年。平成14年と第2次第3次行政改革大綱の策定に基づき、
行財政改革を実行している。詳しくは、
熱海市のHPを参照して頂くとして、具体的内容は、
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第1次から第3次にかけて、定員適正化計画推進による職員数の削減、
集中改革プランによる職員給与等の適正化、また、
事業仕分けの実施による事務事業の再編・整理などが行われてきた。
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記憶に新しいのが、平成18年12月5日。誕生したばかりの
斉藤市長が宣言し物議をかもした、財政危機宣言である。その後、
財政事情に疎い観光団体や関係者から、イメージダウンだとの、
内外からの反響と突き上げを前に、2ヶ月足らずで「財政再建スタート」に切り替え、
平成19年度から平成23年度までの5ヵ年で財政健全化を標榜した。結果的に、
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旧市政の基金の取り崩しと起債頼みの、放漫的市政運営に慣らされてきた職員に
緊張感を高め、意識改革につながったと、評価するところであり、
その具体的な取り組み事項を明示した「熱海市行財政改革プラン」を策定するために、
平成19年4月に「熱海市行財政改革会議」を設置して現在に至っている。この間、
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新庁舎建設等のハコ物公共事業投資をストップ、
職員給与のカット等を実施して財政健全化に取り組んできた。このことで、
庁舎建設や中央保育園建設等を主張する旧体制派会派議員の攻勢を悉く交わし、
それなりに、一定の成果を収めたようだが、未だに起債は335億円残っており、
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基幹産業の衰退と税収不足を前に、昨年からゴミの有料化、
下水道料金等の公共料金の値上げをもって、市政運営を維持している。また、
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条例第2条に定められた調査審議する事項には、
1、行政運営の基本的計画に関すること。
2、財源の充実確保に関すること。
3、行政運営の合理化、効率化に関すること。
4、大規模観光施設の整備計画に関すること。
5、熱海市水道条例に定める水道料金に関すること。
6、熱海市下水道条例に定める下水道料金に関すること。
7、その他市長が必要と認めること。と、7項目ある。
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審議会の委員構成は、市長が委嘱した委員20人以内をもって組織する。
委員の資格は一般的に、行財政等に関し知識経験を有する者で、任期は2年。とある。
次回では、どのようなメンバーで審議会が構成されているのか、
概ね、市長の裁量権で決まるメンバーの顔ぶれを、守秘義務でなければ紹介したい。