お隣町「函南町」は人も羨む、二つの大型プロジェクトをかかえている。
東駿河湾環状道路整備と函南運動公園整備である。東駿河湾環状道路は、
高規格幹線道路「伊豆縦貫道」の一部をいい、昨年7月27日、
沼津岡宮インターと三島塚原インター間約10キロmが開通した。国道一号線と
135号線につながることで、伊豆方面への交通アクセスはグンと向上した。
この開通による損得勘定も取りざたされているが、
道路一本で、まちの様相がガラリと一変するだけに、
2013年の全線開通に向けて周辺自治体の、経済波及効果を期待する声は大きい。
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中でも函南町は、中心市街地の整備について住民を筆頭に専門家や
行政関係者で組織するまちづくりワークショップでは、
塚本インター付近に道の駅構想を盛り込むなど、伊豆全体のお土産品を取り扱う
伊豆の玄関機能を持った拠点施設整備を予定する等、勝ち組の鼻息は荒い。
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環状道路が開通して、熱海市にどんなメリットが転がり込んでくるのか、
あるいは、もっと、沈んでしまうのか。東名沼津インターから
熱海温泉まで約30分でアクセスするだけに、官民挙げての、
誘致戦略が不可欠となる。はず、なのだが、かなしいかな、
今のところ具体案は出ていない。まっ、そんな声が届いたわけでもないのだろうが、
今日午前9時30分、その二つの大型プロジェクトで賑わう、函南町に行政視察する。先ず、
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運動公園の現場に案内され、森町長から、
ー函南に少ない宿泊施設は熱海で賄いたいーと、連携を視野に嬉しい
リップサービスがあったものの、その言葉をそのまま鵜呑みはできまい。
函南にも温泉は湧き出ているのだ。森町長のご好意を押しつぶすように、
全国的なスポーツイベント開催を見込んだ、投資家による
ホテル建設ラッシュが起きないとも限らないからだ。
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熱海市としては東駿河湾環状道路開通に標準を合わせた、着地点として
官民一体となった独自の、魅力あるまちづくりを急ぎたいもの。また、今日、
視察でお世話になった函南町の皆様には、感謝申し上げます。さて、
熱海市のITスキルに関する取り組みについての最終回だが、
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【総務課(広報広聴室、情報政策室、秘書室)、観光課、消防総務課など】
ーその他、住 環境整備(分譲地・工業用地開発)、
子育て環境の整備(学校、公園、保育)、企業・観光施設の誘致、
移住者や誘致企業への優遇措置、
市外通勤者への補助な どを検討実施する必要があると思います。そして
これらの策をホームページ等で積極的にPRしていく必要があります。以前の
ニューライフ支援室のような移住 に特化した組織も必要かもしれません。
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【行政経営課企画室など】
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熱海市ホームページのリニューアルについて【平成23年度実施】
ー現行の熱海市ホームページは平成16年度の公開から
まる6年が経過しようとしており、見栄え、情報量、検索性など、
他市町のホームページに比べ見劣りがするようになってきたことは否めず、また
機器類の老朽化も著しいため、平成23年度にリニューアルを行う予定です。
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【新しいホームページのコンセプト】
ーシティプロモーションを前面に出したホームページづくり
・ 観光情報、イベント情報の充実強化
・ 熱海市の魅力を情報発信
・動画配信、ブログ、ツイッターなどの導入検討
・外国人観光客向け自動翻訳システムの導入(H22~実施済)
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単なる「熱海市役所」のホームページにとどまらず、
熱海市全体のポータルサイトを目指します
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民間サイトとの連携強化
ー情報量のアップ
職員誰もが容易に情報発信できるようなシステムの検討
・外部委託(一部)の実施により、紙であるものは全て公開する
・操作研修と併せ、職員の意識改革研修を実施
ー検索性の向上
・トップページの見直しやツリー体系の全面的な見直しを行い、
検索性の向上を図る(以上、深沢良情報政策副室長より)