午後5時10分、成田に到着する。熱海に戻ったのは
午後8時少し過ぎだったが、先ずもって、
川上龍也氏(インターテック社長)と小出裕明氏(デジタルプレス社長)、
また、両社のスタッフの皆さんや、
大連市沙河口区人民政府の皆さんや関係者の皆様にも
心より感謝申し上げなければならない。特に、川上氏にはお世話になった。
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大連在留10年間に蓄積は、現地法人の設立だけでなく、人脈や
納税が絶対的条件である運転免許取得など、存在感をアピールした。また、
大連~東港~丹東の遼寧省各都市、往復約700キロの行程を
ワンボックスカーを最後まで一人で運転するタフさには驚かされた。
確か来年は還暦の筈。ただ、仕事の充実感が押し上げるエネルギーが
プンプンと発散しており、脂ギッシュな顔色からも年齢を感じさせなかった。
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丹東市では、中国と北朝鮮との国境線事情について、微かではあったが、
軍事的にも切れない絆の深さも肌で感じさせてもらった。その他、
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日本への留学生や研修性の派遣事情についてや、日本の
大手出版社と日本人が立ち上げた現地法人との間で、
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)による書籍の
電子化に伴う受発注を通して見えてくる、
日本の電子書籍化の方向性や、今後、中国(大連)に
ビジネスチャンスを模索している日本企業の動向と合わせて、
尖閣諸島問題でギクシャクしている両国政府を前に、我関せずとばかりに、
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大連在住の富裕層をターゲットに、人間ドックをパックに
日本向けツアーを組んで、ガッポリと儲けの仕組みルートを確保している
中国人旅行社の実態や、大連人民政府に繋がる、
”ジョーカー”的存在の女性と、”熱海”をキーワードとした偶然の出会いなど、
川上氏の首を捻させるエピソードに事欠かなかった。また、
中国でのブログアップが不可能だった原因や、今後の
ネット環境の改善策を教えられるなど、目からウロコの指摘も受けた。
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今回のレポートについては、折りをみて報告するが、明日は、川上氏が
単身大連に渡って約10年間の紆余曲折や挫折、
思惑とのギャップなどについての苦労話は省いて、これから大連で
起業を考えている方々に参考となるマニュアル的話しをしたい。