介護医療施設の不正請求事件と指定取消をめぐる、熱海市の方向性を質す

今晩の夕食は、熱海温泉の老舗中の老舗「古屋旅館」の会席料理だった。
季節の彩りも見事な豪華でかつ、美味い料理は、
熱海「湯前神社」秋季例大祭実行委員会あればこそ。奉賛会員の一人として
決算報告委員会に出席し、宴会場で味わった格別の味覚を堪能する。

出席したのは、雨宮宮司を始め若林奉賛会長、松尾実行委員長、
田中議長、佐藤議員の他、県会議員に無投票当選した橋本一実氏も遅れて入った。




今日はこの他、午前中から役所に入り、市民課や観光課の幹部職員を控室に招いて、
12月議会に通告する予定の案件について、意見を伺う。先ず一点目は、
昨日掲載した、介護保険の不正請求事件と今後の展開について、
西島市民福祉部長を交えて見解を質す。この介護保険の不生請求事件だが、

不祥事を起こした介護型医療施設のベッド数は57。うち、
入居者は52人とほぼ埋まっており、その全てが熱海市民である。

不祥事による影響力が懸念され、その方向性について、西島部長は
ーこの施設が取り消されても、入居されている市民への影響はない。と、話す。

確かにこの施設は、介護療養型医療施設(57床)として、
平成15年8月1日に指定を取っている。ただし
不祥事の根は深く、当局の提供資料によれば、21年8月1日の更新時には、既に、
人員基準違反(看護職員の水増し請求)に手を染めていた。また、
同年12月の、県の立ち入り監査の際には、

勤務実態がないにもかかわらず、看護職員に関する虚偽の
勤務表を提出していたことや、虚偽答弁を指摘されるなど、今回の
静岡県の指定取消までの経緯をみれば、組織ぐるみの
確信犯的不正手段で、介護保険を食いモノしてきた実態が浮き彫りになっている。

小生が問題とするのは、行政上の処分や司法判断ではなく、第一に、
入居している52人の熱海市民に迷惑を及ばないのか。に、ある。

取消後の方向性について、西島部長は、
ー医療法に基づく医療療養病床への転換を進めているようだーとし、

治療療養病床}とは、
・治療療養上の管理、看護など医学的管理のもとで、介護サービスや
日常的支援を受けられる病院・とある。はは〜ん、なるほど、である。

西島部長が施設継続に楽観視する理由はここにあった。
取消となった当該施設内で再開できるとは、都合が良すぎる。と、云うことは、
施設運営医療法人の解散命令はあっても実質的には何のおとがめもなく、
別法人が肩代わりすれば支障なく施設は生かされる。というわけか。ただ、

事件が表面化した際、熱海市長に対して、
当該施設の欠格事由当該者3人が謝罪を申し入れている。その際、市長から
当該医療法人社団「S」会の理事長に対して、
ー虚偽の報告等指定取消に関して、保険者としての憤りと遺憾の意を表し、
入居者への今後の対応と、適正な事業所の運営を図るよう、要請書が手渡されたが、

介護保険を納付している市民に対して、当然、
謝罪があって然るべきだと思うのだが、未だその声は聞こえて来ない。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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