全国に飛び火、拡大している100歳以上高齢者の所在不明事件だが、
今日午前、熱海市でも住民登録がある100歳の女性が、
本籍地の北海道函館市で死亡していることが確認された。
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この問題の発端となった、東京都杉並区に住民登録されている
113歳の高齢者が所在不明問題だが、今日新たに、
東京都が50年間に渡って遺族年金を支払っていたことが判明し、
同様の問題が、埼玉、名古屋、岡山、大分と全国に拡大しており、
所在不明家族の言い訳を鵜呑みにできず、不信感が募るばかりだが、
問題が発覚した、熱海市社会福祉事務所にも
今朝早くから報道陣が詰めかけビデオカメラが回った。また今日付けで、
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・・・・三谷熱海市福祉事務所長より、
熱海市の所在不明高齢者の状況について文書にて通達があった。
・・・・・・・・・・・記
不明者ケース1、102歳(女性)住民登録地 熱海市水△町◎丁目
昭和35年5月25日から住民登録があり、
現住所地には昭和47年10月8日に転居している。
敬老の日のお祝いを渡すための事前調査で、平成19年4月に
本人の住民登録地へ職員が訪問したが、既に建物がなく
所在不明の状態であったため、その旨を静岡県に報告する。
・・・・毎年4月1日現在で65歳以上の市民の方を対象に
「高齢者福祉行政の基礎調査」が行われており、
数年前から民生委員も所在の確認ができないと報告があった。
・・・長男が市内の別住居に居住していることが判明したため、
社会福祉課と市民生活課の職員2名で訪問し、
母親の所在について尋ねたところ、
「何年か前に母親が居なくなり、愛媛県に居る」との話しがあり、
現在、詳細について調査をしております。
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・・不明者ケース2、100歳(女性)住民登録地 熱海市西◎町
昭和45年9月29日から住民登録あり。
99歳の夫と二人世帯であったが、夫も不明。上記ケース1と同様に
平成22年4月の調査で所在不明を確認した。
平成22年8月4日午前10時30分現在で、本籍地である
北海道函館市にて夫婦二人が死亡していることが確認されました。
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また、熱海市市民福祉部保険課 保険年金室
相磯末弘職員から年金受給について質すと、
・家族の誰かが蒸発や家出し消息不明になった場合、
警察へ消息不明の届出をし、7年が経過した時は、
家庭裁判所へ「失踪宣言の審判申立書」を提出できる。
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これを受け家庭裁判所は調査をし公示催告を行います。この後、
6カ月たっても消息不明の場合に失踪宣言(民法30条)が確定します。
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・消息不明中の年金については受給することができますが、
失踪宣言(死亡したものとみなす)が確定した以降(7年以降)の
年金については、受給することはできません。