後期高齢者医療制度廃止はあるのか

今日、午前10時から庁舎5階第一会議室において、観光福祉委員会が開催された。
平成21年度の9月定例会提出予定案件について、所管の議題について質疑応答が行われた。
今朝は初手からTV(SBS)が入ったのは、先延ばしされていた懸案事項である、
「中央保育園」整備方針検討結果が、唐突に、熱海まちづくりビジョンと
一対で提出されたことに関しての取材だと推測できた。案の定、市長の公用による
退席時間に合わせてその他で議題となったのだが、侃々諤々と賛否両論渦巻き、
建設予定地を巡って2転3転する当局側と対立を深めてきた議員を含め、
ご都合主義的とも思える原点回帰修正ビジョンへの風当たりは強く、今定例会で
焦点となる可能性が広がった。小生もこの件については、財源事情から推測して、
民設民営を前提とした運営法人(社会福祉法人)の誘致選定は
既に完了してないかを尋ねたが、明確な答えを得られないまま時間切れとなってしまった。
一般会計と特別会計補正予算、平成20年度の一般会計と特別会計決算認定等7議案を含め、
各委員から白熱した意見が多く、委員会が終了したのは午後3時丁度だった。
減る歳入、多すぎる歳出、巨額な滞納と不能欠損、少子高齢化への加速、
基幹産業の衰退と合わせ、当局が長い時間と労力を費やした割には、
魂の入らない熱海まちづくりジビョンは、
ゴーストタウン化促進計画とならないか、懸念されるところである。

熱海市議会観光福祉委員会
午後の委員会に入る前、田中教育委員会担当課長に控え室にお出で頂き、
学校給食とその関連について資料を求め、昨日からの本題である、
後期高齢者医療制度廃止への行政担当者からの専門的な問題点に関してレポートして頂いた
高田社会福祉保健所長の顔写真を撮る。
高田社会福祉事務所長

後期高齢者医療制度に関する一考察(2)
・・・・また、政治的な動きの中で野党から提出されたこの制度の廃止法案は
廃案となったものの、今回の政権交代によって、再び廃止の動きが加速されつつある。
一つの制度を取り上げ、政争の具として使われているような「感」は否めないが、
それはともかく、この制度の廃止の動きを基本に、
この制度の在りように関する考察を行うものとする。
まず始めに、この制度の廃止に伴いどのようなことが生じるかについては、
制度施行1〜2年で廃止となれば、利用者の混乱、医療機関の事務の混乱、さらには、
市町村長の事務処理に投下した人と金のムダ、広域連合組織の行方の等々、
初期投下した人と金の回収も無く、ただいたずらに混乱を招くこととなり、
特に75歳以上を対象とした制度であることから、これらの人々に理解と協力を得る為には、
新たな、人的資源の投入が予測されるものである。また、廃止制度に基づき、
今後の医療制度をどのようにするのかについても、はっきりした方向性が示されておらず、
医療制度の段階的統合が述べられているのみである。これでは、
実際に医療を受けるにあたって、先々の不安をあおるだけのようにも感じるものである。
しかしながら、手をこまねいていても、何ら問題解決にはいたらないため、先ず始めに、
この制度の検証を明確に行い、それの基づき、今後、
来の医療制度のあり方を検討していくのが、方向であろうと思われる。具体的には、
今後の政治力に委ねるものであるが、ここからが私見としての精度の分析と
医療制度の方向性を述べて、考察としたい。(高田社会福祉事務所長)つづく
また、今日は”ある市民”の方から、熱海市に対して監査請求が出されたので、
その内容に付いても順次日を追って掲載していきたい。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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