新潟市への4会派合同視察を終え、
熱海駅に到着したのは、午後6時を過ぎていた。
ご存じのように、新潟市は
平成19年4月、政令都市に移行し、
日本海側最大の国際拠点都市として空港や国際貿易港、
新潟~東京間を結ぶ上越新幹線と関越自動車道、
新潟~米原を結ぶ北陸自動車道、新潟~いわき間を結ぶ、
常磐自動車道等、主要交通の結節点として、国際化に向けた整備を進め、
早くからロシアや中国、韓国などの
諸都市と友好関係を深めてきた、
人口81万人を有する日本海側本州最大の都市である。おりから、
NHK大河ドラマ「天地人」(火坂雅志原作)の舞台としても話題を集めている。
そのNHKドラマや映画「感染列島」等、
映画やテレビロケを誘致し、芸能人を始めとして、
影響力のある著名人を利用させて頂き、
官民の役割分担を協調していき、外に向けての、
戦略的なPR効果を日頃から意識し、
新潟市の都市イメージの確立と発信、誘客・リピートの促進、
大観光年を交流を活かした誘客促進等を図る、
”シティプロモーション推進戦略プラン”の概要について、
視察研修して現地の勢いを目の当たりにしてきた。
新潟駅に降り立ったのが、一昨日の午後9時を過ぎ。
予想通りの寒さとパラつく雪に、情緒を楽しむ余裕もなく、一行は、
肩をすぼめながらホテルへと急ぎ、チェックインする。
翌日は、午前10時より新潟市役所にて、
シティプロモーションについての、
策定のねらいと構想、基本理念、体系に分け、
官民業が一体となった推進体制の確立と市民とともに、
プロモーションへの意識向上及び、
市役所での横断的な取り組みとマネージメントの強化について、
市民一人ひとりによるプロモーションとおもてなしの心醸成の推進について、
・「食と花」の優位性を活かした誘客促進、
・「みないとまち」を活かした誘客促進、
基本理念として、「市民が誇り、多くの人が集い、交流するまち」をめざして、
・まちの魅力の強化
・経済波及による地域の活性化等、先駆者として自信溢れるレクチャを受け、
新潟市の推進プランを参考に、
観光地熱海でも活性化に取り組めるヒントを探った。
このあと、「新潟市総合福祉会館」を訪問、事業概要について、
在宅介護では、障害者や寝たきり高齢者のための、
介護用品や車イスなどの福祉機器やバリアフリーのモデルルームを案内され、
身体障害者の社会参加の促進、生活の改善、
身体機能の維持向上などを図るため、介護、入浴、送迎などの他、
リクリエーション事業や教養講座、介護者のための
講座などを行う身体障害者ディサービスの実施について等研修を受ける。
福祉会館に次いで訪問した先は、
明治16年3月に建設された、
重要文化財指定「新潟県議会旧議事堂」がある新潟憲政記念館へ。
木造2階建て、漆喰壁、
奥上に尖塔を乗せた左右対称の建物の内部は、
議場の空間を構成していトラス小屋組、
室内天井に残る漆喰彫刻など各所に明治の優れた技術や工夫の跡が
随所にちりばめられ、文明開化建築の代表的な伝統が、
今に息づいているようだった。