小生が、
役所の控え室(熱海市政調査会)に入ったのは、
午前11時を少し回っていた。
今日の用件は、
午後2時から開催された、
「観光福祉委員会」での、
協議案件についての、
事前打ち合わせと、
「S]市営住宅で発見された、
高齢者単身入居者の、
”孤独死”の経過について
「高田」社会福祉事務所長に、
詳しい説明を求めていたからである。
高齢者の孤独死については、
今朝9時過ぎに、
高田所長に、
議会事務局を通して、
昨日上げた
”ブログ”の内容どおりに報告したが、
当初、
寝耳に水と言った感じだったが、
「建設課」の担当職員や、
消防関係者を通して
直ちに情報収集するということで、
午前11時過ぎに、
経過報告をまとめた文書を手渡される。
この文書によれば、
77歳の
一人暮らしの女性が死亡したのは、
検視の結果、
1月6日(月)午前9時ごろと診られ、
発見されたのは、
丸一日経過した翌日で、
担当地区の民生委員から、
消防署に通報が入り、
死後硬直があったことから、
警察に通報し、
検視が行われたとあった。
また故人は、
要介護度レベル1で、
外出時に不安があるということから、
火曜と金曜日に、
買い物支援の
介護サービスを利用していたことが判明した。
事業者に
直近の確認をしたところ、
1月4日には
介護サービスを受けており、
「元気な様子だった」と報告している。
その元気だった、
「T・S]さんが突然死したのである。
不幸中の幸いは、
担当地区の民生委員が
一人暮らし”老人世帯”や
その親族等の緊急連絡先についても
把握していたことである
高田所長、
「議員さんのご指摘どおりでした」と、
肩を落とし、
小生が12月議会で質問した、
<市営住宅居住者の内の一人世帯の高齢者に対する対策は>についての、
高田所長自らの、
答弁書を手渡された。
その答弁書の内容は、
・私からは、
一人世帯の高齢者に対する対策についての
ご質問にお答えします。
このための対策としましては、
市営住宅への入居、
医療機関の充実、
介護サービスの提供基盤の充実、
さらには、
緊急通報などの
在宅福祉サービスなどといったものが
整いつつありますが、
これだけではなく、
住み慣れた地域で
自立した生活を営み続けることができるための、
生活の支援に関する
様々な方策を検討する必要があると思われます。
そして、
これには、少なくとも、
福祉的な側面だけでなく、
関連する各部署を網羅した形で、
様々な側面からの
調整を行った上で、
色々な方策を組み合わせた対策を立案し、
市民や民間の力を活用する方策や、
市民・民間・行政の
それぞれが果たす役割なども含めて
研究していく必要があると考えておりますので、
ご理解いただきたいと思います。とあった。
その答弁の
舌先が乾かぬうちに起きた、
「市営住宅」高齢者単身入居者の、
孤独死だったのである。
この女性の方は、
平成12年にご主人に先立たれ、
その後、
単身入居者となり、
「S]団地に居住していた。
この問題、
午後から開催された、
「観光福祉委員会」に提起された、
平成20年度、
”国民健康保険税の税率等”改正値上げ案とも、
ビミョウ~にリンクしており、
少子高齢化が急速に進む、
熱海市がかかえる、
もう一つの窮状を露呈した。
その窮状とは、
ほかならぬ、
年間所得200万円以下の、
低所得者が70%を占めるといわれる、
”2,684件”、
総額”7億円”、もの、
国民健康保険税の
滞納未処理問題につきる。