外科医師「花田明香」氏

術後の経過は順調で、
脚の付け根一ヶ所、
下肢三ヶ所にメスが入ったものの、
傷口は接着剤で縫合(?)し、
昨日までは、
歩くたびに若干の痛みが伴ったが、
今朝は違和感が薄れ、
日ごとに回復しているのが実感できた。
退院は明日午前10時。
病院の担当医、
入院階層の看護師を含めた
スタッフの皆さん、
この場を借りて、
ご心配をお掛けした友人に、
心から感謝を申し上げます。
さて、
静脈瘤のハッキリした原因は
まだわかっていないのだが、
調理師、理容師、教師など、
立ち仕事に従事している人や、
30才以上の出産経験のある女性や妊婦。
血縁に静脈瘤のある人に、
症状が出やすい病気だということだ。
小生の場合、
思い当たるのが、
昭和53年に始めた
“印刷屋”(サンシン印刷)時代、
麻雀をして、
夜更かしのあと、
朝、配達するチラシの束を抱えると、
いきなり腰に痛みが走り、
近所の
“鍼灸マッサージ屋”に駆け込み、
応急処置を受け、
“ぎっくり腰”と診断されてから、
じょじょうに血管が膨れてきたようだ。
雑事に感け、
ほったらかしにして、
かれこれ30年も放置していたのは、
手術をしなくても
“命”に別状はないと、
専門家にも言われていたからである。
近年、愛犬「ふ~」と歩き過ぎか、
はたまた“ヘボゴルフ”が原因か、
左下肢に疲れがたまり、
重く感ずるようになったことから、
還暦を迎えるにあたり、
思い切って、
体をオーバーホールすることを決断し、
「国際医療福祉大学付属熱海病院」の、
花田明香外科医師に
執刀をお願いしたのである。
花田医師は
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一般外科の他、
小生のような血管に障害を治療する、
血管外科や循環器科、
今成人病として話題の、
メタポリックシンドローム
(内臓脂肪症候群)などに対して、
確実な診断と低侵襲で、
効果のある治療を施すことで、
業界では信頼されている存在である。
花田医師の説明によると、
血液は体内を循環し、
体の各部分に酸素や栄養を送ったり、
また逆に各部分から、
二酸化炭素や
老廃物を集める役割を果たしている。
この血液循環を担っている器官が
血管で、
血管には動脈と静脈がある。
動脈は
心臓から送り出された血液を
全身に届けるパイプで、
静脈は、
全身に送られた血液を
心臓に戻すためのパイプである。
心臓のポンプ作用によって、
送り出された血液が、
動脈を通って脚の隅々に送り出され、
血液は皮膚や筋肉などを通って、
静脈に戻ってくる。
脚の静脈に入った血液は
重力に逆らって、
脚から心臓に向かって
昇らなければならない。
その際、
重要な働きをするのが、
静脈弁と脚の筋肉である。
小生が受けた治療法は、
手術療法の“ストリッピング手術”で、
小さな皮膚切開を数多く置いて、
拡張したり瘤化した
静脈瘤を抜き取る手術。
昔からある治療法で、
再発率が低く治療成績も安定しており、
外科の手術としては、
軽くて危険の少ない手術だが、
入院して麻酔をかける必要がある。
血液の流れには、
心臓から出て行く動脈と、
心臓に戻る静脈があり、
動脈は心臓の血圧という力によって、
流れを維持する。
これに対して「静脈」は、
血圧がきわめて低いため、
心臓より上にある「顔」「頭」、
上肢の血液は
重力の助けで心臓に還るのだが、
心臓より下にある
「胴」、「下肢」の血液は、
この静脈血液だけでは、
重力に逆らって
心臓に還ることはできない。
実は体には静脈の
流れを維持するための工夫がある。
その一つが
逆流を防止する弁であり、
これで血液は一方通行になる。
もう一つは、
筋肉の収縮による
外からの圧迫の力である。
下肢の主要な静脈である
“深部静脈”は、
(体表から見えないが直径1,2㎝と太いもの)
筋肉によって囲まれ、
筋肉が収縮するたびに
血液がまとまって心臓に向かう。
特に下肢の筋肉の力が強力だ。
また表面から見え
補助的な働きをする
“表在静脈”は、
筋肉の外にあるため
弁の働きだけで血液を還す。
正常な静脈の働きに不具合を生ずると、
さまざまな病気を起こす。
それが下肢静脈瘤という。
前述したが、
昨日の時点では、
まだ脚の付け根が突っ張り、
傷跡に違和感を感ずたのだが、
今日は消えており、
貴重な入院体験を通して、
9月定例会での、
通告書と前置きの草稿を
練ることができたのである。
もう一本の
右脚静脈瘤の除去は、
焦らずに「花田医師」と相談して決めたい。
また、
入院してみて、
初めて知る”病院”の実態など、
大いに勉強させて頂いた、
貴重な「4日間」だったことも、
付け加えておきたい。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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