昨夜は予定通り、
サブちゃんと「すぎ山」へ。
脂が乗った”かしら”、甘味のある肉質の厚い”レバー”、
プリン体こってりの”上しろ”、
入荷量が極端に少ない”ナンコツ”など、
秘伝のタレに付けては、
備長炭が真っ赤に燃える焼き台で煽っては
順番に
一品3本で皿に盛られ客の下へ。
臨時休業の翌日という事もあり、
カウンターからテーブル、座敷までお客で溢れていた。
サブちゃんとは何故か、
この日のゴルフに関する話は出なかったが、
9月の市長選に絡んだ、
”ご巷説”あれこれを厚く語る。
元旧熱海新聞記者だったこともあり、
巷の情報収集能力は高いようだが、
現職、基幹産業関係者、元県議、現県議や、
前回の対立候補者以外の名前は上がらなかった。
そこに見た顔が入ってきた。
加藤千晴氏だ。
千晴氏は、加藤則夫議員の長男で、
丸源ビルで、
スナック「百万$」のオーナーとして活躍、
来年の市議選出馬の下馬評が高い人物である。
その千晴氏、
歌は玄人はだしで、知識が豊富。
どんなお客にも合わせる事ができる。
そこで小生、
「ねっ、千晴さん。来年出るの」と、
水を向けると、
えっへっへ~と、口を噤んだが、
出馬すれば親戚の数から言っても
楽々当選の実力派である。
勝手気ままな話題を閉じて、
サブちゃんと「Ya~Ya~屋」に向う。
歩道に出ると、小雨が降り続いている。
このあと、サブちゃんは奥さんのマリさんを呼んで、
ご帰還となった。
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如月を辞書で引けば、
陰暦2月の異称とあり、
着物をさらに重ね着る意ではなく、
草木の更生することをいうそうだが、
2006年の如月は、陰雨の幕開けとなった。
2月1日は、
鱗友会調理師紹介所・
調理師鱗友会の、
新年懇親会を兼ねた、創立10周年記念が、
箱根湯本のホテル「おかだ」で開催され、
小生もご招待されていた。
毎年の事とはいえ、
「おかだ」7階の会場には、
全国の日本料理に関する各流派や調理師会、
調理師専門学校の代表者の方々、
約250人以上が一堂に会した。
熱海市内から駆けつけた、
板前さんや馴染みの親方の姿があり挨拶を交わす。
この会の名誉会長は、
衆議院議員「かめい善之」氏。
この日は公務により、
弟で秘書の「亀井隆夫」氏が代理で出席した。
さて、熱海に限って言えば、
”板前さん”には冬の時代である。
大手旅館ホテルが次々と休廃業に追い込まれ、
活動する宿泊施設が減少の一途を辿る中、
旅館ホテル継続の投資家は、
”バイキング”を主体に料理を組み立て、
人的ムダを省くことで、
利益を追求する傾向が強く、
水産会社や鮮魚店から”三枚”に下ろした素材を、
盛り付けるだけでは、
”板さん”の存在は薄くなる。
耐震偽装にゆれる、建設業界だが、
熱海市では、
新規高層マンションが出来ても、
業者には採算の取れない、
日本料理店やレストランの併設などには
無関心のようで、
調理師さんにとって職場の選択は
狭まれる一方である。
そんな状況下、
伊澤鱗友会所長は業界発展のため、
全国の関係団体との親睦のため、東奔西走しているという。
また、娘さんは
「大相撲」春日山部屋の親方夫人ということもあり、
毎年、豪華カレンダーや相撲グッズなど、
伊澤所長から送っていただいている。
午後1時少し回ったところで、
今後益々の発展とご活躍を祈念して、
箱根湯本ホテル「おかだ」を後にしたが、
陰雨に降り籠められた2月1日となった。