東伊豆町「稲取港」の食事処「なぶらとと」。
昨年の今年最も良かった全国ゴルフ場ランキングの
食事部門で見事2位の座に輝いた、
「稲取ゴルフクラブ」のレストランで食べる予定だった、
”カキフライ定食”よりも
美味い、食事を提供してくれるのだろうか。
高橋会長は、俺に任せておけとばかりに、
外見は板張りで飾り気のない店舗に我々を案内した。
店内には午後2時を少し過ぎてはいたが、
ひとグループ7人の家族ずれの先客がいた。
今来たばかりと見えて、メニューとにらめっこをしている。
遠藤氏と小生は先ず「生ビール」を。
お互いに”開運おめで鯛”(2,300円)を注文し、
高橋会長は、金目鯛の煮付けに、金目の刺身が加わった、
”お雛様御膳”(2,650円)を、
秋山さんは、本マグロをふんだんに重ねた、
”まぐろ丼”を各人期待を込めて注文する。
係りの女性が、金目を生から煮付けるのに約20分ほど、
時間がかかるが如何でしょうかと、親切なアドバイス。
会長はその時間を利用して、
この「なぶらとと」と地続きの家屋で同時に経営する、
「雛のつるし飾り」を
見学しようと席を立つ。
古びてはいたが、仕舞屋風の入口を開けると、
明かりの消えた中に、先客が居た。
若い女性二人が、デジカメで飾り雛の一つを映していた。
係りのものは誰も居らず、
一人200円の入場料をどこに払っていいのか、
迷っていると、路地を挟んだ前の雑貨屋から
年老いた女性が出てきた。
4人分を支払おうとしたが、400円にまけてくれた。
小生は感動を覚えることはできなかったが、
1月20日から3月31日までの期間中には、
観光客で溢れるという。
ここ稲取温泉は、雛のつるし飾りの発祥地。
ひな祭りの祭、ひな壇の両脇に一対のつるし飾りを
飾る風習が古く江戸時代よりあったそうである。
(雛のつるし飾りを見ていた先客の、増田さんと戸田さん)
パンフレットからの受け売りだが、
稲取温泉内に雛のつるし飾り常設展示会場として
雛の館『むかい庵』
『文化公園 雛の館』
『二ッ堀みかん園』
そしてここ、 『なぶらとと)』
『岬の館』の5会場があり、
各会場では期間中、
戦前から伝わるつるし飾りの展示も含め、
館内いっぱいにつるし飾りが飾られるということだ。
静岡県伊豆ブランド創生事業の一環である、
しずおか観光大賞の第2回と第6回で受賞している。
見終わり、食堂の席につくと同時に、
注文した品々が運ばれてきた。
高橋会長、
先日35年間自身の食事をカメラに収め、
”イグノーベル賞”を受賞した
「ドクター中松」宜しく、
お雛様御膳をデジカメに撮ったのを
小生のデジカメに収め、食事と相成った。
この店は、地元の水産会社が経営しているようで、
「るるぶ」や「じゃらん」など
旅やグルメ雑誌に取り上げられている。
そこそこには美味いだろうとは思っていたが、
身の厚みと柔らかさ、煮つけ汁の甘味がブレンドされ、
実に素直で癖のない味付けで、一気に食わせる。
小生が推薦する、
熱海清水町、食事処「天匠」と
5分に近い味だ。
流石、高橋会長美味いところをよく知っていらっしゃる。
秋山さんの”まぐろ丼”も、
肉厚で脂が乗って歯ごたえがあると絶賛!
帰りは、秋山さんの運転にすがり、
満腹感に浸りながら、スコアの悪さも忘れて
セルシオの後部座席でウトウトし
気が付いたら網代近くを走っていた。