「旭山動物園」勝利の方程式

平成8年、旭山動物園は開園した。
当初の入園者数は26万822人だったものが、
平成16年度は144万9,474人にも上り、
入園者数、展示施設とも日本一の動物園となった。
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確かに、現地に来て見れば広大な敷地は
起伏に富んだ実に素晴らしい地形のよさである。
そこに150種類の動物が飼育されている。
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かつては地元業者等と
施設変更など試行錯誤を繰り返してきたそうである。
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それが、一日平均80~130台の観光バスが押し寄せ、
北海道周遊ツアーパッケージに
組み込まれるまでになった理由は何か。
ズバリ、マスメディアの取り扱いである。
近年、テレビでの頻度が急速に増し、
旭山動物園をテーマにした単行本は13冊を数えるという。
平成12年= 539、888人、
平成13年= 575,884人、
平成14年= 670,431人、
平成15年= 823,896人、
平成16年=1449,474人と入園者は上昇の一途。
マスコミが取り扱うポイントになったのが、
自然環境に近い施設整備、
広いスペースに、見るものに感動を与える、
真近で動物を見せる”行動展示”。
こうした取り組みが功を奏し、
全国的知名度となったと、施設担当者は謙虚に言う。
「旭山動物園に行ってきましたか」
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この動物園はすでに「テーマパーク」化に成功し、
日本の動物園での勝利の方程式を解くことに成功したのである。
「百聞は一見に如かず」
改めて思い起こさせた、諺である。
振り返れば、かつて熱海市内にも、
「動物園」や「植物園」が存在していたし、
水族館建設構想もあったようだが、
今では、経済的地盤沈下が激しく、
生き残りを掛けた”カンダタ”状況が続く中、
真の熱海再生構想は五里霧中、暗中模索の状態にある。
今回の研修視察からを通し、
市民提訴にまで発展した、
昨年の熱海市単独事業、
一過性の「熱海花の博覧会」は
つくづく、”画餅に帰す”事業だっと思わずにはいられない。

村山憲三 ▪︎熱海市議会議員(5期)  

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