ここ最近、
熱海芸者衆にフットライトがあびてきた。
昨年暮れから、
熱海市内のホテル・旅館業者2軒が、
経費を負担して、
”熱海芸妓置屋連合会”所属の、
芸者さんが”
JR熱海駅”改札口”に上りを立てて、
”お出迎えする”セレモニーが評判を呼び、
”駅”を利用する、
来遊客の評判も上々で、
記念撮影などの希望者も多く、
熱海温泉初めての、
”芸者さん”による、
「駅番案内」は
駅前商店会の皆さん方にも好評のようである。
また、
昨年暮れに宣言された、
「熱海市財政危機宣言」を受けて、
前記ホテル・旅館がボランティアで後押しした、
同じく”芸妓組合”主催の、
「新春餅つき大会」も
大成功で幕を閉じたのはご案内の通りで、
これを機に、
テレビ・新聞がこぞって
”芸妓”さんに焦点を当て始めたことで、
熱海温泉の注目度も
次第に高くなってきている。
つい先日も、
お隣”半島”の某国のお偉いさんが、
数年前お忍びで、
熱海市の”とあるホテル”に滞在した際、
席に呼ばれた芸妓さんが、
目線を隠されてはいたのだが、
ワイドショーに登場するなど、
何かと話題を引き寄せている。
さてここから本題だが、
今年から団塊世代のリタイアと共に、
高齢化の波が押し寄せ、
マイナス要素ばかりが社会問題化しているが、
どっこい!、
老いて益々盛ん!、
生涯現役を続行している人も多いのである。
週刊誌の受け売りだが、
男性では、
94歳の自動車整備工(兵庫県明石市)
同じく94歳の理髪師(群馬県館林市)、
83歳のパイロット(東京都三鷹市)、
女性では、
92歳の”芸妓さん”(京都祇園)が、
現役として常識外の力強さを見せ
グラビアを飾っていた。
ところが、何と!!、
熱海温泉の”芸妓”さんの中にも、
芸妓最高齢”98歳”の、
「小金姐さん」が
”華の舞”など、
”見番”で開催される舞台などで、
地方(じかた)として、
バリバリの第一線で活躍している。
その、
”小金姐さん”に引き合わせて頂いたのは、
小生知り合いの、
置屋「いちやま」のお母さんだった。
お母さんは、
本名「中村和子」さんといい、
芸暦は古く、
10数年前から、
組合内部の体質改善を訴えてきた方で、
現在は、
三味線と小唄の師匠として、
小金姐さんと毎週火曜日、
「起雲閣」にて稽古を重ねている。
先日も、稽古場に、
”芸道一筋”80余年”小金姐さん”を訪問したので、
「東京新聞」に掲載された、
内容を抜粋させて頂いてご紹介したい。
(つづく)