正月三が日、
午前11時30分から一時間、
”JR熱海駅”は例年にない賑わいを見せた。
熱海芸妓組合連合会(薮内八重子組合長)主催の、
新春もちつき大会には、
JR熱海駅を利用する、
”来遊客”が、
来福の神
「来宮神社」雨宮宮司の、
飛び入りの挨拶に歓喜し、
今年の運気を引き寄せようとするかのように、
セレモニーの時間を待ちきれず、
会場周辺に幾重にも人垣をつくった。
全国一を誇る芸者衆の数約280人。
所属する現役「置屋」数90軒。
斜陽化する熱海温泉に、
少しでもお役に立ちたいと始めた、
”華の舞”も年々評判を呼び、
熱海市のイベントにも積極的に参加し、
新市長誕生後の昨年は、
「中国」大連での産業博覧会にも特別出演し、
その華麗な舞で、
”熱海温泉”の印象を残してきた。
その芸妓組合が、
熱海市財政危機宣言を機に、
岡本ホテル、離れの宿・・・ほのか、の、
バックアップを受け、
JR熱海駅前で来遊客に少しでも、
「熱海温泉は、
こうして”お客様”をお迎えしています。」と、
夜のお座敷だけでなく、
昼の”芸妓文化”として”華の舞”を、
全国的にPRすることで、
”華の街・熱海復活”を実現したい。
薮内組合長は、
マイクを力強く握り抱負を語った。
午前11時より若干時間を押して、
芸妓衆と来遊客による、
鏡割りのセレモニーに入り、
参列来遊客は大喜びで”小槌”を握り、
”よいしょ~っ”の掛け声もろとも、
樽の蓋を割った。
そのセレモニーを人垣の中に、
著名な作家の顔を見つけたのである。
満面の笑みをたたえて、
デジカメを取り出したのは、
何と!!、
熱海在住のベストセラー作家、
「森村誠一」さんご夫妻だった。
早速、”来宮神社”のご利益が現れた!
進行役の小生、
間髪入れず、
ーみなさん~っ。来福神社のご利益に続きまして、
何処にいるとは申しませんが、
ベストセラー作家・森村誠一さんもお見えで~すーと、
紹介すれば、
会場はまるっで”振る舞い酒”が、
”お燗”になるかのような熱気に包まれた。
(つづく)