髙橋弘会長(万葉倶楽部)の自伝、
神奈川新聞連載”わが人生”その(76)
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ー一体どうしてなのかなと思ったら、
こんなことを言うのです。
「おっしゃる通り本数で
全額お支払いします。ただし
現像料としてではなく、
宣伝費とさせてください」
まさかの変化球でした。
ジャンボーの現像本数を
最後まで聞いて
本数分の金額を払ったら、
会社として
「現像料を払った」事実が
成立してしまいます。
それを避けるため
私の話しを途中でさえぎり、
さらに「宣伝費」の名目で
払いたいといってきたのです。
お金なら何の名目でいいですよと
私が了承すると、
ほっとしたように
こんな提案を出してくれました。
ー御社はフィルムの販売もしていますよね。
今後は
年間3%のリベートを払いますから、
弊社のフィルムを
ドンドン売ってくださいー
プラスアルファーの
おまけまでついた大勝利でした。
(つづく)
写真は小林常男ご夫妻と