今日正午から、
「起雲閣」企画展示室」において、
”華の舞”
熱海芸妓展オープンセレモニーが行われ、
小生も出席した。
この芸妓展は、
大正年間から、
現在までの
熱海芸妓の歴史を刻む、
写真展に加え、
(昭和14年、熱海の砂浜で舞う芸者衆)
(昭和28年現熱海市観光会館に揃う芸妓衆)
”松千代”姉さん秘蔵の
(写真左千代松さんと大野商工会議所会頭)
芸妓衣装や鬘、
三味線に至るまで、
芸妓文化形式美の一端も展示されている。
さて、
熱海の芸妓衆だが、
今では、
熱海文化として、
イベントには欠かせない、
存在となっており、
今年だけでも、
小生が関連した、
熱海復興イベント、
「熱海元気ですよ」は、
熱海芸妓衆を
メインに企画されたもので、
正月三が日の、
新春持ちつき大会、
四月は、
べにほっぺ(静岡名産イチゴ)プレゼント、
五月の、
熱海で元気で阿波踊り、
八月には、
パワーオブアタミックス、
十二月に予定している、
クリスマスイルミネーション、
”アタナリア”と、
ザット年間、
5回のイベントの”主役”を飾って頂いた。
これまで、
熱海温泉を代表する、
酒席、宴席の
”華”として、
根底から支えてきた
芸者さんの数は、
最盛期には、
1,500人が在住し、
市内経済を押し上げていたのだが、
バブル崩壊や
コンパニオンの台頭など、
環境の変化に押し流されるように、
現在では、
280人にまで激減している。
理由は、
仕事がなく、
熱海では、
食べて行けず、
廃業や転居を強いられたからだ。
ここ15年来、
基幹産業の様相も一変し、
宿泊施設の休廃業や倒産、
顧客ニーズの変化による、
大幅な収入減の一方で、
旧態依然とした、
置屋と見番、
一対の組織構造による
シバリなど、
芸妓世界の厳しさも壁となり、
人材難が続いている。
また、
熱海市からは、
文化だ華だと
”ヨイショ”され、
多くのイベントに担ぎ出される割には、
報酬はすずめの涙で、(助成金も含めて)
着物、鬘等、
様式美を整える経費にもならず、
”文化”を強いるなら、
芸者存続への施策が先だ。と、
関係者の間では、
厳しい意見も多い。
また、
今後更なる、
宿泊施設の廃業も噂されるなか、
”文化”で食べて行けるのか、
斉藤市政の
観光行政の目玉(?)となるはずの、
「観光戦略室」が、
列記した
芸妓さんたちの事情を把握し、
”生活権確立”を視野に、
どのような施策を打ち出すのか。
タクシー業界からは、
~芸者さんは、美容院やタクシー業界、
着物業界を支えてくれるが、
コンパニオンさんは、
市内在住者は少なく、
ヘアーセットは各自が、
車は、
ワンボックスカーを利用するので、
市内経済への貢献は少ない~
という声もあり、
小生としても、
来年以降も、
「熱海元気ですよ」イベントを通じて、
「熱海芸妓衆」が、
熱海伝統文化継承の
試金石となるよう、
出来る限りの努力をするつもりである。